内容紹介
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目次
- 目次
- 刊行の辞
- 凡例
- 緒言
- 第一篇 古代
- 第一章 財富観
- 一 封鎖的家族経済 二 土地の大部分を領有せるアテネの特権階級エウパトリダエ 三 アリストファネスの喜劇「富神」 四 クセノフォンの富の本質論
- など
- 第二章 貨幣及び価格論
- 一 旧社会組織を完全に覆せる通貨の使用
- 二 実物経済より貨幣経済への移動
- など
- 第三章 利子徴収に関する意見
- 一 アッチカ小農民の窮状
- 二 徴利貸付
- など
- 第四章 職業論
- 一 ホメーロスの詩篇中には労働侮蔑の思想なし
- 二 肉体的労働に対する哲学者の偏見
- 三 アリストテレー
- 四 ローマ貴族の営利的業務に対する偏見
- 第五章 奴隷制度論
- 一 ホメロース時代の奴隷
- 二 夷狄は自然の奴隷
- など
- 第六章 社会思想
- 一 スパルタのペロポンネソス半島征服の主因
- 二 アテネ庶民階級の覚醒
- 三 小農党の陣頭に立てる僣主ピシストラトス
- など
- 第二篇 中世
- 第一章 社会思想及び所有権観念
- 一 経済思想の発達に対するキリスト教会の影響
- 二 ローマ時代のユダヤ
- 三 蛮民の侵略に由る交易経済組織の消滅
- 四 都市経済の発達
- 第二章 正価論
- 一 ローマ帝国崩壊後の自足自給的経済生活
- 二 聖トマッソの正価論
- 三 スコラ哲学者の商業論
- 第三章 利子禁止意見
- 一 国家と社会、人法と神法との対立
- 二 新たなる基礎の上に利子に関する教理を於けるものはアクイノの聖トマッソ
- 三 利子禁止を回避するの道――損害賠償の意義に於ける利子の是認
- 第四章 奴隷論
- 一 自然法に従へば万人は平等
- 二 聖トマッソの奴隷論
- 第五章 貨幣学説
- 一 蛮民侵略後に於ける貨幣経済の消滅
- 二 貨幣問題の関聯して初めて都市経済の境地を脱して国民経済的立脚地より立論せるニコラウス・オレスミウス
- 第三編 近世
- 第一章 貿易論
- 一 キリスト教国の理想的統一の消滅、民族的国家の争覇戦
- 二 近世初期の経済問題は殆んど皆な商業問題と関聯して論述せられたるの観あり
- 三 イタリアのマーカンチリスト、アントニオ・セルラ
- など
- 第二章 貨幣及び価格学説
- 一 中世的伝統よりの分離必ずしも急速ならず
- 二 競争価値是認の傾向
- 三 英国の採れる自由なる貨幣政策
- 四 ライス・ヴァアンによりて企図せられたる一般物価変動の測定
- 第三章 利子論
- 一 宗教改革家の利子徴収に関する意見
- 二 徴利貸借は夙に英国経済生活上の常道
- 三 英国利子学説史上に於ける空白の約六十年
- 第四章 人口学説
- 一 初期キリスト教の禁欲主義が人口の上に及ぼせる二様の影響
- 二 英国チェドア王朝初期に於ける人口減退の恐怖
- 三 三十年戦役後のドイツに於ける人口増加の必要
- 第五章 財産論
- 一 文芸復興期に発せるユートピア的思想
- 二 宗教改革
- 三 王権を基礎とせる政治的統一と秩序の確
- 著者略歴及び著作目録
- 解題 高山隆三
- 索引
製品情報
製品名 | 高橋誠一郎経済学史著作集1:経済学前史 |
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著者名 | 著:高橋 誠一郎 |