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神と国家

「宗教哲学講義」の最新版を駆使し、晩年のベルリン時代に宗教哲学に重大な展開があることを初めて解明した最先端の業績。

【目次より】
引用について
序章
第一章 ギリシアの祝祭宗教への憧憬とその断念
第一節 宗教政治革命をめざして 若きヘーゲルの宗教思想の軌跡
第二節 人倫のなかの祭祀 イェーナ期の国家・宗教論
第三節 聖餐における対象性の克服 『精神現象学』の宗教思想
第四節 体系への移行 不作の十四年
第二章 恐怖政治と宗教反動の時代を生きて ベルリンにおけるヘーゲルとシュライアーマッハー
第一節 ヘーゲルとシュライアーマッハーとの決裂
第二節 プロイセン福音主義合同教会をめぐる確執
第三節 ヘーゲル派の旗揚げ
第四節 新たな敵、トールクとの闘争
第五節 ヘーゲルとシュライアーマッハーとの同盟
第三章 「宗教哲学」の生成と構造
第一節 「宗教哲学」講義の性格
第二節 「宗教の概念」の成立 序論と第一部のテクスト分析
四 シュライアーマッハーヘのさらなる接近と七月革命への反応 一八三一年
五 まとめ
第三節 一般宗教史への挑戦と挫折 第二部のテクスト分析(1)
第四節 ユダヤ教の評価の転回 第二部のテクスト分析(2)
第五節 三位一体と自由の国 第三部のテクスト分析
第四章 プロテスタンティズムの原理と近代国家の精神
第一節 宗教・国家論の発展史
第二節 七月革命の衝撃と宗教・国家論の最後の検証
第三節 ヘーゲルとプロテスタンティズム
補論一 『宗教哲学講義』の旧版の問題点と国際共同編集版の意義
第一節 「宗教哲学」講義についての資料
第二節 旧版の性格と問題点
第三節 国際共同編集版の構成と意義
補論二 『精神現象学』の「光の神」について 『宗教哲学講義』の新版が『精神現象学』の解釈の変更を迫る
あとがき
初出一覧
ドイツ語目次
付録1 「宗教哲学」講義(一八二一-三一年)の構成比較表
付録2 ヘーゲルが宗教史研究に用いた主な資料