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クザーヌスの世界像

神の創造物であるにも拘わらず、世界は何ゆえ分裂と相異に満ちたものなのか。本書はその著作のみならず説教をも駆使して、その思想の全体的構造を明らかにする。哲学の目的は愛によって神の真理に到達することであるとした彼は、脱中心・二極性・楕円の思考といった独自の方法で自らの思惟を相対化し、現実の世界が〈協和〉に向かって存在することを探究する画期的業績。

【目次より】
目次
序章 本研究の目的と方法
第一章 クザーヌスにおける〈哲学〉
第一節 「学としての哲学」
第二節 哲学と神学をめぐるヴェンクとの応酬
第三節 『覚知的無知について』と『推測について』における〈哲学〉
第四節 〈知恵〉への思索
第五節 〈Amor sapientiae〉としての〈哲学〉
第六節 〈知恵の狩〉
第二章 〈多様性〉問題
第一節 クザーヌスの思惟の根本動態
第二節 〈多様性〉問題への取り組みの発端
第三節 『覚知的無知について』と『推測について』における〈多様性〉問題
第四節 『創造についての対話』における〈多様性〉問題
第五節 中期以降における〈多様性〉問題
第三章 方法としての〈反対対立の合致〉
第一節 〈反対対立の合致〉の思惟をめぐるミリュー
第二節 前期における〈反対対立の合致〉
第三節 『神の観について』を中心とする〈反対対立の合致〉
第四節 〈媒介〉としての〈反対対立の合致〉
第四章 楕円の思考
序節
第一節 〈脱中心の思考〉
第二節 クザーヌスの〈思考の二極性〉
第三節 楕円の思考
第五章 〈神の現れ〉の諸相
序説
第一節 世界という〈神の現れ〉
第二節 〈秩序〉という〈神の現れ〉
第三節 人間という〈神の現れ〉
第六章 〈協和〉としての世界
序節 
第一節 〈個物〉における〈協和〉
第二節 〈水平的協和〉と〈垂直的協和〉
第三節 〈協和〉としての認識
終章 〈多様性〉から〈協和〉へ
あとがき

文献目録
欧文要旨