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經書の成立

天下的世界観 「王者の記録」から理念の書として経書が成立する姿を見事に解明し、中国精神史への基本的枠組を設定した名著。

【目次より】
初版自序
目次
第一序説篇 経書と尚書
第一章 経書の概念
一 恒常なるもの
二 編絲綴属の説
三 経の字の本義
第二章 経書の始め
一 孟子 爾雅 論語 孝経
二 春秋 三礼 易
三 詩書執礼
四 孔子に与へられた古典
五 経と称すること
第三章 尚書の名
一 書経 近代の名称
二 尚書 漢代の名称
三 書 元来の名称
第二 伝統篇 王者の記録
第一章 亀甲文
一 卜辞
二 王者の祭祀
三 貞人の記録
四 卜旬 ト夕
五 卜貞と刻辞
六 亀甲文の成立
七 書かれざる亀甲文
第二章 銅器銘
一 権威と神聖の象徴
二 銅器と銘文の関係
三 銅器銘と石刻文および亀甲文
第三章 竹冊
一 甲骨文における冊
二 銅器銘における冊
三 冊の二形態
四 冊命の冊
五 冊字の誤解
六 史官
第三 理念篇 天下的世界観
第一章 経典尚書
一 尚書原始
二 大誥篇の経文
三 尚書の経典性
第二章 血統の条件
一 大誥篇の背景
二 大誥篇の文章
三 王位継承の問題
第三章 天下的世界観
一 天の観念
二 天の相反する二性格
三 王を護る先王
四 王を批判する天
五 殷周の革命
六 天と帝
七 革命と文化の継承
八 天の合理性
九 天と民の関係
十 天の認識
十一 家族の倫理 孝
十二 王者の倫理 徳
十三 天と民 王と官僚
第四 形成篇 経書の定立
第一章 理念の表現
一 理念の表現 亀甲文・銅器銘において
二 理念の表現 竹冊において
第二章 史と書
一 史の意味
二 史と射礼
三 史の職分
四 書と史と冊
第三章 経典尚書の成立
一 鼎の軽重
二 経典の冊
三 孔子と経書の関係
附注
初版刊行の記
附 天下的世界観と宗教
一 序説
二 天の合理性
三 天壇
四 郊天の祭儀
五 郊祀
六 五帝徳神
七 泰一
八 天子と祭儀
九 天の復典
十 祖先配享
続刊行の記