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黄老道の成立と展開(東洋学叢書)

前漢の前期に主導的な政治思想であった黄老道は長く実態が不明だったが、新たな出土資料を駆使して初めてその軌跡を詳細に分析する。

【目次より】
目次
序説
第一部 黄老道の形成
第一章 巻前古佚書と黄帝書
第二章 『国語』越語下篇の思想
第三章 范蠡型思想と『老子』
第四章 『経法』の思想的特色
第五章 『十六経』の思想的特色
第六章 『称』の思想的特色
第七章 『道原』の思想的特色
第八章 『管子』勢篇の性格
第九章 『国語』の資料的性格
第十章 范蠡型思想の淵源(一) 『尚書』との開係
第十一章 范蠡型思想の淵源(二) 『国語』との比較
第十二章 瞽史の官と古代天道思想
第十三章 古代天道思想と范蠡型思想
第十四章 『老子』の成立状況
第十五章 范蠡型思想と稷下の学
第十六章 黄帝への仮託
第十七章 黄老道学派の成立
第二部 黄老道の隆盛

第一章 『経法』の道法思想
第二章 『管子』心術上篇の道法思想
第三章 『韓非子』の道法思想
第四章 申不害の法思想
第五章 慎到の法思想
第六章 道法思想の展開
第七章 法術思想の形成(一) 商鞅の法術思想
第八章 法術思想の形成(二) 韓非の法術思想
第九章 秦帝国と法術思想
第十章 秦帝国の皇帝概念
第十一章 皇帝と法術
第十二章 黄老道の政治思想 法術思想との対比
第十三章 漢帝国の皇帝概念(一) 高祖の皇帝観
第十四章 漢帝国の皇帝概念(二) 恵帝・文帝・景帝の皇帝観
第十五章 「秦漢帝国論」批判
第十六章 漢の皇帝権力と諸侯王
第十七章 漢の帝国運営と黄老道
第十八章 漢の重臣と黄老道(一) 曹参の場合
第十九章 漢の重臣と黄老道(二) 陳平の場合
第三部 黄老道の衰退

第一章 『伊尹九主』の道法思想
第二章 『六韜』の兵学思想 天人相関と天人分離
第三章 鄒衍の思想
第四章 『五行篇』について
第五章 『五行篇』の内容
第六章 『五行篇』の思想的特色
第七章 『五行篇』と子思・孟子学派
第八章 『五行篇』の文献的性格
第九章 『五行篇』の思想史的位置 儒家による天への接近
第十章 董仲舒・天人対策の再検討 儒学の国教化をめぐって
第十一章 武帝の統治と黄老道の衰退
あとがき