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現代民主主義の憲法思想

フランスの歴史と事例を元に、憲法が現代の民主主義において、どのような役割を果たしているかを丹念に探究し、その変遷を辿る労作。

【目次】
はしがき
第一章 戦後フランス憲法思想における転換
はじめに
1 フランス近代憲法思想の主流的見解――議会中心主義
2 議会中心主義からの転換(その一)――行政権の優位への転換、および、主権者=国民の優位への転換
3 議会中心主義からの転換(その二)――遠憲審査制の強化の方向、および、憲法の優位の観念の登場
4 議会中心主義からの二方向への転換――その共存と矛盾
第二章 フランス立憲主義の伝統的思考における「憲法」の観念と人権
1 問題の所在――第三共和制における「憲法」と人権
2 一七八九年宣言の憲法に対する優越性
3 一七八九年宣言の憲法優越性の性質
第三章 第五共和制フランスにおける違憲審査制の最近の展開――憲法院判決における「憲法」観念の拡大傾向――
はじめに
1 一九五八年憲法前文、および、「共和国の諸法律によって承認された基本的諸原理」の憲法規範性――一九七一年七月一六日判決
2 一七八九年人権宣言の憲法規範性――一九七三年一二月二七日判決
3 一九四六年憲法前文の憲法規範性――一九七五年一月一五日判決
4 一九七四年の制度改革による申立権者の範囲の拡大
5 フランスにおける違憲審査制論議の特徴
第四章 「憲法慣習」の観念
はじめに
1 最近フランスにおける憲法慣習論
2 実効的憲法の変遷と憲法法源の変遷
3 ケルゼンと憲法変遷論
第五章 フランスにおける「憲法」のありかたとdirigismeの観念――フランス現代憲法学の検討のための予備的一考察――
1 前提――フランス立憲主義の伝統における「憲法」の観念
2 ≪dirigisme≫の観念
3 ≪dirigisme≫の観念と「憲法」
第六章 「議会までの民主主義」と「行政権までの民主主義」――フランス憲法史における点検――
はじめに
1 「議会までの民主主義」
2 「行政権までの民主主義」
おわりに
第七章 「共同政府綱領」と議会制民主主義
はじめに
1 網領の憲法論的意義
2 一九七三年総選挙以後の展開
第八章 ルネ・カピタン先生の違法論
はじめに
1 法の効力論における直接民主主義の観念
2 統治機構論における直接民主主義の観念
3 経済・社会機構論における直接民主主義の観念
おわりに