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秦漢法制史の研究

近時発掘されつつある出土資料を全面的に利用し、旧中国二千年を規定した秦漢の政治機構の形成過程と実態を明らかにした労作。

【目次より】
凡例
第一篇 序論
第一章 律令法体系の変遷と秦漢の法典
第二章 漢王朝の支配機構
第二篇 律に関する研究
第一章 雲夢出土竹書秦律の概観
第二章 簡牘中の漢律令佚文
第三章 漢律における「不道」の概念
補論 漢簡にみえる不道犯の事例
第四章 漢の徙遷刑
第三篇 令に関する研究 漢代の立法手続と令
第一章 漢代制詔の形態
第二章 居延出土の詔書冊
第三章 居延出士の詔書断簡
補説一 陳夢家氏の「西漢施行詔書目録」を評す
補説二 王莽の制詔簡
第四章 史記三王世家と漢の公文書
補説 「上言変事書」冊書の復原
第五章 「制詔御史長沙王忠其定著令」について
第六章 漢代の決事比試論
補説 滋賀秀三氏の批判について
第四篇 官僚制度に関する研究
第一章 前漢の将軍
第二章 後漢の将軍と将軍仮節
第三章 漢の中郎将・校尉と魏の率善中郎将・率善校尉
第四章 漢の嗇夫
補説 秦の嗇夫
第五章 漢の官吏の兼任
第六章 漢代における功次による昇進
第七章 漢代官吏の勤務と休暇
第五篇 公文書に関する研究
第一章 漢代の関所とパスボート
第二章 爰書考
補論 居延新出「候粟君所責寇恩事」冊書 爰書考補
補説 雲夢睡虎地出土の秦封診式
書後私語
本書引用漢簡所載文献対照表