「象徴としての宗教」既刊・関連作品一覧

  • 電子のみ
象徴としての宗教

人類が長い歴史の中で、文化や伝統の違いを越えて関心を示し続けた宗教の究極的対象、それは宗教伝統の違いによって異なって表現されてきたが、宗教学的用語で聖なるものとよばれるその対象に人間がどのように関わってきたかを論じる。

【目次】
はしがき
序論
宗教現象への接近──その方法論
I 宗教現象と客観学
1 近代主義のめばえ
2 進化論の台頭と宗教学
3 客観学の確立に向けて──デュルケームとウェーバー
4 宗教研究の類型化──その方法論
5 客観学、分類学としての宗教研究に対する問い
II 宗教の原初形態をめぐって
1 科学的視座と宗教的視座
2 宗教現象の原初形態
3 宗教的ということ──デュルケームと聖なるもの
4 聖の還元主義とその不還元性──ルドルフ・オットー
エリアーデの宗教世界
I 宗教現象の諸相
1 エーリアーデの経歴
2 エリアーデ宗教史学
3 ヒエロファニーの諸形態──象徴
4 聖なる空間
5 聖なる時間
6 儀礼
7  神話の構造
8 エリアーデ宗教史学に対する問い
II エリアーデ宗教史学の方法論
1 還元主義と聖の不還元性
2 聖の顕現──象徴の意味とその解読の過程
3 エリアーデ宗教史学の方法論的視座──歴史と構造
象徴世界と言語
I 世界を理解するということ
1 神話的世界像とその理解の妥当性──科学的世界像をめぐって
2 認識能力とその生成過程
3 多元的現実と認識能力の形成過程
4 近代科学とその現象学的意味
II 宗教の意味世界
1 日常的意識の流れとその崩壊──科学・技術社会における宗教的覚醒
2 宗教言語の諸相──リクール解釈学をめぐって
結語