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インド史の社会構造

カースト制度をめぐる歴史社会学複雑で混乱にみち近代の尺度では計り難いインドとは何か。この問題に野心的に挑戦する書。

【目次より】
序章
前編
第一章 カースト制度とその諸前提
第一節 カーストの普遍性と特殊性
第二節 カースト意識の生成
第三節 カースト社会のメカニズム
第二章 イデオロギーとしてのヒンドゥーイズム
第一節 人間不平等の弁証法
第二節 平等意識のインド的展開
後編
第三章 アジア的専制の背景と意味
第一節 前提としてのマルクス=エンゲルスの所説
第二節 その批判的検討
第三節 土侯権力の特質
第四節 アジア的専制権力の意味 インドの内発的近代化の可能性をめぐって
第四章 イギリスのインド支配とその結果
第一節 イギリス支配の成立
第二節 イギリス支配の合理化
第三節 インド社会の反応 寄生地主制の成立をめぐって
第四節 その背景
第五章 非階級社会としてのインド社会
第一節 階級対立と身分対立
第二節 近代インドにおけるサンスクリティゼイション
第三節 その意味 インドの近代化との関連における
第四節 その比較史的背景
第六章 インド・デモクラシィの安定と不安定
第一節 多元的社会
第二節 腐敗と対立の激化
第三節 展望
あとがき