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トマス・アクィナスの知性論

トマスの知性論の特徴である、能動知性の内在の提唱、人間知性としての可能知性の非質量性の提唱に注意を向け、トマス哲学における人間知性の問題を考察する。アヴェロエス主義やアリストテレス的認識を批判し、中世独自の認識論を展開したトマスの知性論を分析する。

【目次より】

第一章 真理認識に対する欲求と節度 "naturaliter scire desiderant"の解釈
第二章 『エチカ注解』におけるアヴェロエス説批判
第三章 『デ・アニマ注解』における可能知性の問題
第四章 可能知性単一説に対する論駁
第五章 『存在しているものと本質』序文における《エッセ》の認識
第六章 本質の二義性と知性の《エッセ》
第七章 認識者としての魂の《エッセ》
第八章 魂の不死に関するトマス説とカエタヌス説
第九章 生命を与える魂 存在を与える形相 "Vivere viventibus est esse"の解釈
第十章 第四の道と『存在しているものと本質』
第十一章 第一に認識されるもの
第十二章 トマスのイデア論 神の観念としてのイデア
第十三章 トマス哲学における能動知性の問題
第十四章 トマスの知性論における存在認識
あとがき

文献表