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意味世界のマクロ経済学

ナイトやケインズが主張した<真の不確実性>の問題は、確率現象としてのリスクの問題に還元され、本来の創造的な意味を失った。本書は、<真の不確実性>の意味論的な再定式化を試み、ケインズ経済学を再構成する。市場と組織の相互依存的ダイナミズムや非営利組織と国家のもつ公共性を分析して、新しいマクロ経済学を展開。

【目次より】
はじめに
序章
第I部 マクロ経済学の再構成をめざして
第1章 ケインズの世界:再考
第2章 ケインズ認識論を超えて
第3章 マクロ経済学の批判的展望
第II部 意味世界における人間像
第4章 人間の認識論的基礎
第5章 多元性と整合性
第6章 不可逆性のなかの人間
第III部 意味世界における市場と組織
第7章 組織の意味論的アプローチ
第8章 意味論的組織の多様化と革新
第9章 市場の意味論的特殊性
第IV部 市場経済のダイナミズムと意味の革新
第10章 意味体系の崩壊
第11章 意味体系の復活
第12章 意味と経済活動
第13章 文化の貧困化と人間の疎外
第V部 公共性の意味論的分析
第14章 公共性の認識論的基礎
第15章 公共財と非営利組織の意味論
第16章 新古典派的国家論を超えて
第17章 公共性の意味論的分析
付論 経済哲学としての意味論的マクロ経済学 オーストリア学派との比較
結びとして
参考文献