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開発経済学(新版)

諸国民の貧困と富 先進国の技術導入を柱に、市場・共同体・国家の適切な統合により途上国を発展軌道に乗せる政策を示す。日経賞受賞。新版では「アジアの金融危機」の実証分析と、説明の改良とりわけ内政的経済成長論に新たな解説を加えた。資料も全面的に最新のデータへ更新した。

【目次より】
新版に寄せて
序論 開発経済学の課題
「開発経済学」と「開発途上国」 本書の構成
1 経済発展の理論的枠組
1.1 社会システムの発展過程
1.2 誘発的革新の理論
1.3 理論的枠組と途上国の現実
2 開発途上国の発展展望
2.1 国際比較へのアプローチ
2.2 経済成長と構造変化
2.3 投資・貯蓄・物価
2.4 人的資本の向上
2.5 人ロ・資源・食料
3 人口成長と天然資源の制約
3.1 経済発展と人口成長
3.2 人口成長の経済理論
3.3 資源制約説の系譜
4 資源の制約を打破するには
4.1 科学的農業の可能性
4.2 「緑の革命」の展望
4.3 誘発的革新への障害
4.4 余剰資源にもとづく発展
5 資本蓄積と経済成長
5.1 アダム・スミスからマルクスヘ
5.2 第2次大戦後の開発論と開発政策
5.3 新古典派的生産関数と成長モデル
5.4 成長会計による検証
5.5 成長パターンの変化
6 技術進歩とその源泉
6.1 成長パターンの様式化
6.2 成長パターン変化の技術的基礎
6.3 技術進歩の源泉を求めて
7 所得分配と環境問題
7.1 経済成長と所得分配
7.2 不平等化の要因
7.3 停滞と貧困
7.4 経済発展と環境問題
8 市場と国家
8.1 市場と国家の経済機能
8.2 幼稚産業保護論をめぐって
8.3 開発モデルの盛衰
8.4 開発理論のパラダイム転換
8.5 アジア金融危機が意味するもの
9 共同体の役割
9.1 共同体の機能
9.2 途上国農村の構造
9.3 共同体と経済合理性 フィリピンでの観察
9.4 共同体の失敗とその補正
付論 技術進歩に関する理論的補足
参考文献