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マイスター・エックハルト研究

エックハルトの思惟に見られるある独自な構造に着目し、この構造解釈がエックハルトの思想の全体的眺望を獲得するのに有効な解釈地平であると理解した上で、個々の問題領域、個別テーマへ進んでいく。全く新たな視座から思想の全体的眺望を獲得した画期的業績。

【目次より】
序にかえて
テキストと略称
第一章 存在(esse)をめぐる思惟
1 『三部作への全般的序文』におけるエッセ理解
2 『パリ討論集』におけるエッセ理解
3 『出エジプト記註解』におけるエッセ理解
4 『創世記註解』におけるエッセ理解
第二章 神と被造物のエッセをめぐるアナロギア論
1 問題の所在
2 否定神学とその克服
3 アナロギアの類型
4 『集会の書に関する説教と講義』におけるアナロギア理解
5 結論
第三章 創造(creatio)をめぐる思惟
1 問題の所在
2 神と知性認識の同一
3 エッセに対する知性認識の優位
4 三種の言葉、ロゴスによる創造
第四章 誕生(generatio)をめぐる思惟
1 問題の所在
2 受肉(incarnatio)と人性(natura humana)
3 魂の内における神の誕生
4 離脱と神性
第五章 救済論的一(unum) の通景
1 プロティノスの一者論(Henologie)とエックハルトの神論(Theologie)
2 一者(unum)神論における三つのアスペクト
3 「一(unum)である限りの一(unum)」の観点
4 「区別なきもの(indistinctum)としての一(unum)」の観点
5 「否定の否定(negatio negationis)としての一(unum)の観点

あとがき
文献目録