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ベルクソン 聴診する経験論

この私とはいかなる存在であるのか。私が自分ならぬものとして知覚するこの外的世界とは何であり、その客観性とは何を意味するのか。そしてそれらの存在を支える何らかの超越的根拠は存在するのかどうか。古くからのこうした哲学的問いをたずさえて、ベルクソンは我々の豊穣な体験のただ中にそれらの解答を探し求める。錯綜するポリフォニー的な経験を前にして、この卓越した「聴診者」が何を聞きとげ、何を掴み取ってきたのか。聴診の報告書としてのテクストを丹念に辿りながら、同時に過去ならびに同時代の諸思想との交錯を視野に収めつつ、新たに提示される「ベルクソン的省察」の試み。

【目次より】
凡例
序 聴診する経験論
第一章 生成 持続と主観性
本章の課題
第一節 自我の超越?
第二節 『試論』における自由論とその二重性
第三節 カント批判 失われた内在
第四節 ゼノンの逆説と完了相の存在論
第五節 持続・生・内在
第二章 世界 再認と外在性
本章の課題
第一節 イマージュとしての世界
第二節 世界の外在性と身体
第三節 未完の身体論
第四節 再認された世界
第五節 科学論への展開
第六節 知性認識の権利づけと進化論
第七節 生成と真理
第三章 人間 触発と共同性
本章の課題
第一節 自由の二つの亀裂
第二節 美と芸術
第三節 『二源泉』における触発と共同性
第四節 呼びかけとその聴取
結論
あとがき

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