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アウグスティヌスの哲学

キリスト教の枠を超え人間の成立の普遍的な意味と構造を存在論的ダイナミズムとして分析、現代思想へ問題提示する。

【目次より】
はしがき
目次
序章
第一部 自己存在の探究 初期著作および『告白』を中心として
第一章 探究の甚本構造

第一節 探究の端緒
第二節 回心の意味と構造
第二章 確実性の問題

第一節 アカデミア派批判
第二節 内への超越
第三章 記憶と想起 知の成立根拠をたずねて

第一節 知への愛
第二節 知の両義性
第三節 ものと言葉
第四節 知の意味と根底 記憶論の展開
第五節 幸福の生の記憶
第四章 時間と志向 精神の発見

第一節 創造と時間
第二節 記憶・直観・期待
第三節 精神の志向的かたち
第五章 悪の問題 「自己・人間の成立」の機微をめぐって

第一節 問いの端緒
第二節 自己存在の謎
第三節 人間的自由の根底
第四節 創造と意志
第二部 「神の似像」の探究 『三位一体論』に即して
第六章 知を求める信

第一節 信という端緒
第二節 信と知との再帰的構造
第七章 自己知の探究

第一節 精神の三一性
第二節 自己知のアボリア
第三節 欲望と思惟
第八章 外なる人間の三一性 結合力としての意志

第一節 三一性の諸相と意志
第二節 精神の開かれたかたち
第九章 創造と原罪との問題 知の成立の意味と根底

第一節 人問の創造
第二節 原罪の成立とそのかたち
第三節 知恵と知識
第十章 信の構造

第一節 信の志向的かたち
第二節 幸福の生
第三節 不死性への与り
第四節 問題の展望
第十一章 「神の似像」の知と再形成とをめぐって 存在の現成のかたち

第一節 信の普遍的根底に向って
第二節 精神の自己還帰
第三節 神の似像の意味
第四節 還帰・転回の文脈
第五節 本源的な記憶と想起
第六節 神の似像の再形成をめぐって
第七節 神性の全一的交わり キリストの問題

あとがき 結語に代えて