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トレルチとその時代

週刊紙や議事録などを駆使して、自由主義神学者トレルチの思想に出会い、彼の思想が、どのような歴史的な背景の中で深められていったかを考察する論文集。彼の著作や発言の深意を時代の中で浮彫りにし、その全体像を初めて描く。

目次
略記号
序論 研究史と本書のねらい
第一部 トレルチの神学的課題
第一章 教授資格請求論文(一八九一)
第二章 自然主義との対決 ヘッケル『世界の謎』(一八九九)を中心に
第三章 近代の歴史的思考と神学
第二部 ヴィルヘルム二世時代の社会・学校・教会とトレルチ
第一章 社会問題(一八九〇─一九〇四)
第二章 学校と教会(一九〇四─七)
第三章 教理論争(一九〇七─一一) 伝統的信条と近代
第三部 トレルチと第一次世界大戦 トラウプとの対比
第一章 「城内平和」と両極化の兆し(一九一四─一六)
第二章 「祖国党」と「自由と祖国のための国民同盟」(一九一七─一八)
第四部 ヴァイマル共和国期のトレルチ 革命と反革命
第一章 プロイセン革命政権の学校令(一九一八)とその波紋
第二章 ドレスデン教会大会(一九一九) 福音主義教会の再編成と保守主義
第三章 「学問の革命」 シュペングラー『西洋の没落』をめぐって(一九一九─二二)
第四章 右翼急進主義(一九二〇─二二) カップ一揆からラーテナウ暗殺事件へ
結び
あとがき

参考文献
独文概要
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