「カント 表象と構想力」既刊・関連作品一覧
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観念とその構造化である表象の認識源泉を求めて、『判断力批判』の立場に立ちながら、心の根本能力と言われる構想力へ至る道を示した意欲作。
【目次より】
凡例
序論 表象の哲学
第一節 表象の道
1) 近代の世界像としての表象
2) 近代の終焉としての表象
第二節 超越論的真理
第三節 『判断力批判』の構図
第四節 「表象」の哲学的展望
第一章 自己と世界
第一節 神と自己へいたる道
第二節 判断の実存的構造
第三節 超越論的場所論
第四節 現象の世界
第二章 純粋理性の体系
第一節 『判断力批判』「第一序論」における哲学体系の理念
第二節 圏域(Gebiet) 現象界と叡知界
第三節 領野(Feld) 理念的世界
第四節 地盤(Boden) 経験的世界
第三章 美の形而上学
第一節 形而上学の内的可能性としての美
第二節 美の超越論的解明
1) 第一契機 質からの美の解明
2) 第二契機 量からの美の解明
3) 第三契機 関係からの美の解明
4) 第四契機 様相からの美の解明
第四章 芸術美と天才
第一節 自然美と芸術美
第二節 芸術作品
第三節 技術と制作
第四節 天才あるいは「主観のうちなる自然」
第五章 構想力の問題
第一節 人間存在と構想力
第二節 超越論的構想力における綜合と超越
1) 直観における覚知の綜合について
2) 構想力における再生の綜合について
3) 概念における再認の綜合について
第三節 図式から形像へ
第四節 形の論理
第六章 見るということ
第一節 見ることと触れること
第二節 眼と手
第三節 遠近法の思想
第四節 見えるものと見えないもの
第七章 表象と世界
第一節 表象の表象性
1) 「存在するとは知覚されること」 バークリの場合
2) 表象の根本性向 ハイデッガーの解釈
第二節 個物の世界性
1) 現実世界の構造
2) モナドの表象性
3) 表現的世界 西田哲学の場合
第三節 表象の立場 結びにかえて
あとがき
注
参考文献表