「説文以前小学書の研究」既刊・関連作品一覧
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始皇帝による文字統一の一環として李斯らによって作成された『蒼頡篇』は、1977年の阜陽漢簡の出土により、初めて本格的な研究の糸口がもたらされた。本書は、『蒼頡編』から『急就篇』などの西漢小学書を経て、部首法による最初の体系的字書『説文解字』(100年成立)へと至る説文前史を、漢代簡牘資料など出土文字資料をもとに初めて解明。古代史研究にも寄与する先駆的業績。
【目次より】
凡例
第一篇 序論
第一章 『説文』以前の小学書
第二章 『説文』以前小学書研究序説
第二篇 阜陽漢簡『蒼頡篇』研究
第一章 阜陽漢簡『蒼頡篇』の出土とその文献的性格
第二章 『蒼頡篇』の内容と構造
第三篇 敦煌・居延漢簡小学書研究
第一章 敦煌・居延漢簡『蒼頡篇』『急就篇』の集成
第二章 新獲敦坦漢簡に見出される不明小学書の検討
第三章 敦煌・居延漢簡小学書とその形制
第四篇 『急就篇』諸本の研究
序章
第一章 『急就篇』皇象本系諸本の系統的検討
第二章 吐魯番出土『急就篇』古注本考 北魏における『急就篇』の受容
第三章 漢簡『急就篇』論考
第五篇 『説文』以前小学書の系統とその展開
序章
第一章 『蒼頡篇』改編書系統の小学書
第二章 『蒼頡篇』績成書系統の小学書
第三章 『蒼頡篇』注釈書系統の小学書
第四章 『説文』以前小学書と『説文』の成立
あとがき