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近代ロシヤ政治思想史

19世紀のロシアでは、西欧化するか、スラブ主義を貫くかの政治的葛藤があった。維新期の日本さながら、守旧派と革新派の闘争を読む。ヨーロッパに隣接しながら、独自のスラブ的精神風土をもっていたロシア。近代化の波にどのように対処したのかを、政治思想の観点から説き明かす。

【目次】

第一部
第一章 西欧文明の挑戦に対するロシヤの応答
第二章 ロシヤ精神史における「西」と「東」、インディヴィドゥアリズムとコレクティヴィズム
第三章 チャアダーエフとその歴史哲学的問題提起
第四章 スラヴ派と西欧派の大論戦
第二部 
第五章 西欧派の系譜
第六章 ペリンスキーとその無神論的社会主義
第七章 バクーニンとその無政府主義
第八章 ゲルツェンのナロードニチェストヴォ
第三部
第九章 古典的スラヴ主義
第十章 キレエーフスキー――ロシヤとヨーロッパの精神史的対比
第十一章 ホミヤーコフにおけるスラヴ主義の展開
第十二章 ダニレフスキーの生物学的スラヴ主義
第十三章 附説 ロシヤ帝国主義のイデオロギーとしての汎スラヴ主義
第十四章 レオンチェフの反動的スラヴ主義

参考文献について
主要人名索引