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英国経験論とロック哲学

人間は白紙(タブラ・ラサ)で生まれ、あらゆる知識は私たちの経験によっているとする立場が、経験論である。特に、英国ではジョン・ロックがその代表的な思想家になる。17~18世紀に、近代哲学の認識論において、経験論と合理論の二大潮流が生まれた。本書は、その経験論をロックの哲学とともに解明する。

【目次】

第一章 英国経験論の性格と市民社会の原理
一 英国経験論の性格
二 英国経験論と市民社会の成立
三 市民社会の原理
第二章 近代革命における「自由」と「平等」――その系譜と性格――
一 序
二 ロックの政治思想
三 独立革命「独立宣言」
四 フランス革命と「人権宣言」
第三章 ジョン・ロックにおける認識の問題――その体系の統一的把握について――
一 序
二 『自然法論』における認識の問題
三 『政府二論』の基本問題
四 『人間悟性論』の問題性
五 「自然的啓示」と「直接的啓示」
第四章 『寛容に関する書簡』の考察

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