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国制と法の歴史理論

標題のもと,著者の歴史理論を形成してきた諸論考を、その成立事情、著者自身の研究史に占める位置を明らかにして編まれた論集。

【目次より】

凡例
序論
第一部 比較文明史的国制史論の形成と展開
第一章 「世界史の基本法則」的歴史理論からの離脱
I 「三二年体制」論の深化をめざして
II 国家と法の類型論を求めて
III 『日本資本主義発達史講座』と法学方法論
第二章 比較文明史的国制史論
IV 比較文明史的国制史論の基本構想
補論1 〈国制史〉という概念について
補論2 国制史学の研究史的位置づけ
補論3 〈社会〉と〈国家〉 その実態と概念史
補論4 西欧における国家形成と西欧封建社会の未開性についてのエンゲルスの見解
補論5 文明時代の国制の諸形態およびその根拠について
V 比較国制史・文明史論対話
VI 「社会体制と法」の歴史理論 「近代経験と体制転換」の歴史的パースペクティブ
VII 「文明化」概念
第二部 国制史学の諸概念 普遍的基本概念の錬磨
第一章 封建制
VIII 封建制概念とアジアの封建制
IX 歴史学的概念としての〈封建制〉と〈郡県制〉 「封建」「郡県」概念の普遍化の試み
第二章 支配
X 「支配のLegitimitat」概念再考 支配の法=権利根拠としてのLegitimitat
XI 『経済と社会』「旧稿」における LegalitatとLegitimitat
第三章 王権
XII 商品・貨幣呪物と王カリスマ 『資本論』商品・貨幣呪物論の読解
第三部 比較国制史・法制史の具体相 特殊的諸類型の探究
第一章 所有
XIII 日本近代土地法変革の比較法史的位置
XIV 現代日本の所有問題とその歴史的文脈
第二章 家族
XV イエの比較国制史 中国・西欧・日本
XVI 婚姻・離婚法史の日仏比較 中間団体の日本的類型の探究
第三章 法
XVII 現代法的状況の日本史的文脈 西欧史的文脈との対比において
XVIII 西欧法の普遍性と特殊性 中国法との対比において
補註