「上座部仏教の政治社会学」既刊・関連作品一覧

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上座部仏教の政治社会学

タイの伝統的な構造を構成する王と僧と仏法の関係を読み解く。仏教国タイの歴史的経緯と社会構造を理解するための重要著作。

再版によせて

はじめに
第一部 序論的考察──国教の構造
第一章 サンガと社会
第一節 上座部仏教の規範的救済観
第二節 出家とサンガ
第三節 正法の嗣続者としてのサンガ
第四節 福田としてのサンガ
第五節 タン・ブン思想とサンガ
第六節 呪術的仏教とサンガ
第七節 サンガの世俗的機能
第八節 上座部仏教の社会的構造
第二章 サンガと国家
第一節 憲法と仏教
第二節 サンガ・国王・正法
第三節 「プラ・タマサート」と「正法王」
第四節 「仏教的エクレシア」とその構造
第二部 サンガ・国家・社会──歴史のなかの仏教
第一章 スコータイ期における王権とサンガ
第一節 スコータイにおける仏教受容の背景
第二節 スコータイにおけるランカーオンの成立
第三節 スコータイにおけるランカーオンの弘通
第二章 アユタヤ・ラタナコーシン期における王権とサンガ
第一節 史料について
第二節 サンガの組織
第三節 仏教「擁護」の支援的側面
第四節 仏教「擁護」の統制的側面
第三章 タイにおける仏教エクレシアの成立
第一節 「サンガ統治法」の制定
第二節 国王とサンガ
第三節 王権によるサンガ支配の構造
第四節 在家者とサンガ
第四章 「教法試験」制度の成立とその意義
第一節 「教法試験」制度の沿革
第二節 「教法試験」の現状
第五章 民主主義体制下における「サソガ統治法」とその変遷
第一節 「仏層二四八四年サンガ法」の制定
第二節 「マハーニカーイ派」と「タマユット派」の確執とサンガ統治
第三節 サリット・タナラットの登場と新「サンガ法」
第六章 国民統合とサンガの役割
第一節 タイ国内の少数民族
第二節 少数民族対策の基本方針
第三節 サンガと社会
第四節 サンガと社会をめぐる新動向
第七章 タイ・ナショナリズムと仏教
第一節 前期的ナショナリズムとしてのタイ・ナショナリズム
第二節 国王と仏教
第三節 文化的ナショナリズムとしてのタマユット運動
第四節 ワチラウットにおけるナショナリズムと仏教
第五節 サリットにおけるナショナリズムと仏教
第八章 タイ国における千年王国運動
第一節 千年王国運動の諸特徴
第二節 「オング・マンの反乱」──「ピー・ブン」の一事例
第三節 タイにおける千年王国運動の特徴
第四節 おわりに