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近代ドイツの精神と歴史

19世紀から20世紀にかけてのドイツの精神史を辿る。ロマン主義、カント、フィヒテ、ランケ、シェリング、そしてナチズムまでの、ドイツ近代における思想・哲学・社会の流れを追跡する。

【目次】 
まえがき
第一部
一 ドイツ・ロマンティクと復古政治――アーダム・ミュラーのフランス革命観を中心として
二 カントの国際主義の性格とゲンツの平和論
三 ヘルダーの平和論
四 フィヒテにおける戦争と平和の問題
五 ゲーテとナポレオンの会見について
第二部 
六 Urburschenschaft(一八一五-一九)の本質と意義――一九世紀ドイツ学生運動史の一齣
七 一八一七年のワルトブルク祝祭について
八 ゲーテと学生運動
九 「ハンバハ祭」とハインリヒ・フォン・ガーゲルン
一〇 フランクフルト騒擾(一八三三)の史的評価について
一一 一八四八年の第二次ワルトブルク祝祭について
第三部 
一二 フリードリヒ大王像の史的変遷について
一三 マルクス主義とナポレオン
一四 ランケの戦争原因観――『フランス革命戦争の起源』を中心として
一五 ランケの書簡について
一六 ランケの遺稿について
一七 ランケのオプティミズムについて
一八 ランケとシェリングについての一考
一九 西独史学界におけるナチズム観の問題
二〇 ヒトラーの「フリデリークス=コンプレスク」
掲載誌名および発表年月
人名索引