「レーオポルト・フォン・ランケ」既刊・関連作品一覧
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実証主義的歴史学の父ランケ(1795-1886)の歴史家としての自己形成とその歴史学的手法について、詳細に解明する重要書。
【目次】
まえがき
第一章 史家ランケの形成
一 最初の環境――故郷と家庭 二 ドンドルフとシュールプホルタ 三 ライプツィヒ大学 四 フランクフルト・アン・デア・オーデル 五 歴史家の形成 六 ベルリンの生活 七 『ローマ的・ゲルマン的諸民族史』と『南欧の諸君主・諸民族』
第二章 南方旅行
一 由来と旅程 二 現実世界に対する体験 三 Labor ipse voluptas 四 イタリアの自然、芸術、宗教 五 むすび
第三章 『ドイツの分裂と統一』について――「歴史学と政治」の問題――
一 『歴史=政治雑誌』の成立 二 『ドイツの分裂と統一について』 三 歴史学と政治 四 むすび
第四章 若きゲレスにおけるドイツ民族性観の確立――ランケの歴史的国家の理念理解のために――
一 ランケの歴史的国家の理念 二 ゲレスの『パリ滞在記』 三 ゲレスのフランス革命観 四 ドイツ民族性の観念 五 ドイツ民族性のあらわれとしてのランケの思想
第五章 ザヴィニーの「民族精神」について――ランケとザヴィニー――
一 ランケとザヴィニー 二 「民族精神」――言葉の成立 三 「民族精神」――思想の系譜 四 ザヴィニーの「民族精神」思想 五 むすび
第六章 ランケ史学成立についての熟考
第七章 ランケとフリードリヒ・ヴィルヘルム四世――「歴史家と政治家」の問題――
一 両者の関係 二 ランケの政治思想と王の政治思想 三 フリードリヒ・ヴィルヘルム四世の人物 四 一八四八年の革命時代におけるランケの意見書 五 歴史家と政治家
第八章 ランケとバイエルン国王マクシミリアン二世――ランケ史学の本質――
一 両者の関係 二 ベルヒテスガーデンの交歓 三 人類の道徳的進歩について――史学の本質 四 むすび
第九章 ティエールとの会談
一 両者の関係 二 普仏戦争に至るまで 三 会談の内容 四 ランケとドイツの統一
第一〇章 マイネッケのランケ像を中心として
一 国家観・政治思想 二 歴史観 三 ランケの全体像 四 ランケと現代
附
ランケ年譜
人名索引