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ストア哲学の研究

前3世紀に、ゼノンが創始したとされるストア哲学は、その後も長い命脈を保つ。苛烈な運命に対して、知性で対処し、行動に重きを置く。
ストア派は形式論理学、非二元論的自然学、自然主義的倫理学による世界観を打ち立て、初期は倫理学を最重要視したが、後にはストア派の論理学理論が発展することになる。ストア派は自制心と忍耐力を重んじた(ストイシズム)。


【目次】
第一部
一 ストア哲学に於ける質料について
二 運命というもの
三 ストアの自然と自由
四 ストアの認識論
五 ストア哲学と禅
六 ストア哲学批判
七 インドとの関係――アレクサンドロスの東征以前――
第二部
一 エピクテートス哲学の根本問題 
(イ) 人間の本質とロゴス(彼の哲学と区分、人間的存在とロゴス、ロゴスと他の能力との関係)
(ロ) 宇宙的ロゴスと個的ロゴス(宇宙とロゴス、ロゴスの呼応と社会性、ロゴスの帰一と解説)
(ハ) ロゴスと実践(教育、訓練、死、自殺、悟道的死、ソークラテースとエピクテートス)
(ニ) 種々なるロゴス(ストア、ヘーラクレイトス、フィローン、プロ―ティーノス、キリスト教、デカルト等のロゴス)
(ホ) 結語
二 『ディアトリバイ』その他について
(イ) エピクテートスとその師
(ロ) ムーソーニウス・ルーフスの思想
(ハ) ディオゲネースのこと
あとがき