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アリストテレス哲学の研究 その基礎概念をめぐって

紀元前4世紀、プラトンの弟子として「フィロソフィア」を確立した西洋古代哲学者の巨人。「万学の祖」の功績を丹念に解き明かす。

【目次より】
まえがき
著作名略記一覧
第一章 実体概念
一 実体概念についての通念的解釈の問題性
二 第一の範疇の呼称 
三 属性の主語としての実体
四 自己規定的述語 本質述語としての実体
五 実体的述語と定義的述語
第二章 現実態と可能態の概念
一 「エネルゲイア」をめぐる問題
二 可能態、現実態とはどういうことか
三 述語としての「現実態・可能態」
A 「運動」(キーネーシス)の定義
B 「魂」(プシューケー)の定義
四 「可能態から現実態へ」の二つのパターン
第三章 「実体」再論 その諸問題の検討
一 実体の特徴 あるこれ性と離在性
二 実体原理としての形相と質料
三 実体は可認識であるか
四 実体的一性と種的一性
第四章 自然論
一 自然学は観想か
二 アリストテレスにおける生成のプラトン的三分類
三 目的設定よりする必然性・必須条件
四 生成の内的原理としての自然
五 秩序ある世界としての自然
第五章 存在概念
一 先駆的存在思想
二 「存在」と「一」の概念
三 範疇と存在・一の関係
四 超越的述語としての「存在」と「一」
第六章 アリストテレス哲学の諸問題
I 「第三の人間」論 イデア論批判の一問題
II 「範疇論」真作性の問題
III 「至福者の島」思想 初期作品の一問題

あとがき
使用文献表
主要訳語表