宗教的探求の問題

創文社オンデマンド叢書
シュウキョウテキタンキュウノモンダイ
  • 電子のみ
宗教的探求の問題
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

  • はしがき
  • 文献略号
  • 序論
  • 1 古代キリスト教思想の理解について 2 宗教的探求の概念について 3 本書の構成について
  • 第一部 基礎的概念の成立
  • 第一章 初期キリスト教における「マタイによる福音書」七・七の解釈
  • 1 問題──新約とテルトゥリアヌス 2 「マタイによる福音書」七・七の背兼及び意味 3 グノーシス主義における解釈 4 エイレナイオス 5 アレクサンドリアのクレメンス 6 むすび
  • 第二章 アレクサンドリアのフィロンの「探求と発見」論
  • 1 課題と方法 2 ヘブライズムとヘレニズムにおける「探求と発見」論略史 3 「探求と発見」の四つの関係 4 探求段階論 5 探求なき発見 6 むすび
  • 第二部 ユスティノスと探求の問題
  • 第三章 「求道」の問題
  • 1 問題としての「求道」 2 回心と回心以前の状況 3 ソクラテスの位置 4 探求の基本的性格 5 弁証論の性格 6 むすび
  • 第四章 探求とロゴス
  • 1 問題 2 ロゴスとデュナミス 3 《dia logn zetedeos》 4 求道と回心 5 ソクラテス像 6 伝承批判 7 ロゴス論の視点 8 ロゴス論の分析 9 ロゴス論の解釈 10 ロゴスのはたらき 11 むすび
  • 第五章 「期待」の思想
  • 1 問題 2 期待の概念、期待の二重性 3 「創世記」四九・一〇の解釈史 4 ユスティノスの解釈法 5 期待の主体 6 二つの期待の「間」 7 むすび──期待と信仰
  • 第三部 古代キリスト教とその周辺における探求の諸相
  • 第六章 探求と好奇心──フィロン・「使徒行伝」・アプレイウスを中心に
  • 1 問題、研究史 2 概念、悪い好奇心と良い好奇心 3 フィロン 4 「使徒行伝」 5 アプレイウス 6 むすび
  • 第七章 探求としての「キリスト教理解」──オリゲネス『ケルソス駁論』三・―二
  • 1 はじめに──有賀鐵太郎『オリゲネス研究』の意義 2 研究史 3 「キリスト教理解」の歴史的状況 4 『ケルソス駁論』三・一二の分析 5 「キリスト教」の概念 6 「理解」 7 「キリスト教理解」の問題性
  • 第八章 探求と形成──バシレイオスの場合
  • 1 問題 2 キリスト教とパイデイア 3 バシレイオスが受けた教育
  • 4 『若人に』 5 パイデイアと探求 6 むすび
  • 第四部 神と探求
  • 第九章 アレクサンドリアのフィロンにおける能動と受動の問題──《ra avteovbs》の概念を中心に
  • 1 問題 2 《antipadkho》の用例 3 《to antipeponthos》の意味 4 むすび
  • 第一〇章 「はたらきをはたらく神」(Deus operans operari)──「ビリピ人への手紙」二・一三の解釈序説
  • 1 問題 2 語法、構文 3 「ホ・エネルゴーン」 4 「ホ・エネルゴーン」と「ト・エネルゲイン」の関係 5 古代の解釈 6 近代の解釈 7 注目すべき解釈 8 むすび
  • あとがき

製品情報

製品名 宗教的探求の問題
著者名 著:水垣 渉

著者紹介

著:水垣 渉(ミズガキ ワタル)

1935年生まれ。キリスト教学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部哲学科基督教学専攻卒業、同大学院博士課程単位取得満期退学。文学博士。
著書に、『宗教的探求の問題 古代キリスト教思想序説』『キリスト論論争史』(共編)など、
訳書に、ブーバー『善悪の諸像 ブーバー著作集 第5』トーマス・F.トランス『科学としての神学の基礎』(共訳)H.クラフト『キリスト教教父事典』(共監修)などがある。

オンライン書店で見る