内容紹介
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目次
- 序
- 目次
- 第一部 アウシュヴィッツの審問を前に 物語り論的解釈からヘプライ的脱在論(エヒイェロギア)へ
- 第一章 和解と相生への荊棘的途行き 小さな物語りとエヒイェロギアに向かって
- 一 物語りと物語り論的自己同一性について
- 二 存在─神─論(onto-theo-logia)について
- 三 アウシュヴィッツ的存在─神─論について
- 四 エヒイェロギアについて
- 五 難民・異邦人の物語り
- 第二章 「アブラハム物語り」の現代的地平 自同性の超克・脱在(ハーヤー・エヒイェ)と自他相生の物語り
- 一 「オデュッセイア」
- 二 「アブラハム」の物語り、「創世記」(一二~二五)
- 三 エチカから脱在(エヒイェ)論(ヘブライ的エヒイェロギア)へ
- 四 エヒイェロギアからアブラハム的人格と相生の倫理へ
- 五 間奏的展望
- 第二部 物語りに働くエヒイェと他者の地平 差異化を生きる放浪の人物群
- 第三章 無なる荒野に咲く花 オイディプスとホセア
- 一 オイデイプス王と「神託」への挑み 一つ目の「語り」
- 二 ホセア物語りと共苦の「預言者」 二つ目の「語り」
- 第四章 唯一神から「残りの者」へ 預言者エリアの物語り
- 一 ヤハウェの預言者エリアとバアル予言者との闘い(一八章)
- 二 「沈黙の声」(一九章)
- 三 間奏的展望
- 第五章 イエスの譬え
- 一 「見失われた息子」(「ルカ」一五章)
- 1 筋立てと構造
- 2 異化作用の発見
- 3 近文脈(一五章)からの考察
- 4 遠文脈からの考察
- 二 「善きサマリア人」(「ルカ」一〇章)
- 1 筋立てと構造
- 2 異化作用の発見
- 3 まとめと展望
- 三 「シモンと罪の女」(「ルカ」七~八章)
- 1 筋立てと構造
- 2 異化作用の発見
- 3 まとめと展望
- 第六章 恋愛の誕生 唯一・一回性ということ
- 一 『トリスタン・イズー物語り』と恋愛
- 二 情熱的恋愛とアガペー
- むすび 恋愛の根底的躍動性
- 第三部 地涌の菩薩たち 言葉を焚く賢治と石牟礼道子
- 第七章 宮沢賢治の修羅的菩薩像と相生協働態の諸相
- 一 宮沢賢治の修羅的な死と再生 妹トシの不在と現存を通して
- 1 妹トシの生(一八九八─一九二二年)
- 2 賢治の死と再生
- 二 賢治の宗教的宇宙とその修羅的菩薩像 「法華経」と妹トシの息吹き
- 1 修羅の転回 妹トシと「法華経」
- 2 羅須地人協会
- 3 慢と挫折
- 4 「雨ニモマケズ」手帳
- 5 天から堕ちる菩薩
- 三 相性的協働態の拓け
- 第八章 たましい(魂・anima) への道 石牟礼文学から始める
- 序
- 一 近代と石牟礼文学におけるアニマのくにおよびその諸相
- 1 近代
- 2 アニマのくにの物語り
- 二 近代の毒牙 メチル水銀とチッソ・近代国家の企業の本性
- 三 石牟礼文学の根幹
- 四 アニマのくにの諸相
- 五 むすび アニマの言葉をつむぐ
- 註
- むすびとひらき
- 初出一覧
製品情報
製品名 | 旅人の脱在論 自・他相生の思想と物語りの展開 |
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著者名 | 著:宮本 久雄 |