中欧の模索 ドイツ・ナショナリズムの一系譜

創文社オンデマンド叢書
チュウオウノモサク ドイツナショナリズムノイチケイフ
  • 電子のみ
中欧の模索 ドイツ・ナショナリズムの一系譜
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

  • 凡例
  • 序章 問題の所在 ドイツ近現代史と「中欧」
  • 一 「中欧」とは何か
  • 二 ドイツと「中欧」
  • 三 本書の目的と構成
  • 第一章 「中欧」という視座 ドイツ・ナショナリズム論の再検討
  • 第一節 ドイツ・ナショナリズム再考
  • 一 ナショナリズム研究
  • 二 ドイツ・ナショナリズムの語られ方
  • 三 近年のドイツ・ナショナリズム研究
  • 四 本書の立場
  • 第二節 対象と分析視角
  • 一 対象と手法
  • 二 分析視角
  • 三 各事例の位置付け
  • 四 欧州統合史との関係
  • 第二章 「国民国家」か「中欧」か ドイツ問題とコンスタンティン・フランツの中欧連邦構想
  • 第一節 一八四八年革命以降のドイツ問題
  • 第二節 フランツとは誰か
  • 一 経歴 プロイセン生まれの反プロイセン主義者
  • 二 様々なフランツ像 先行研究の問題関心
  • 第三節 フランツの中欧連邦構想
  • 一 ドイツ統一の方途
  • 二 「ナショナリティ原理」批判
  • 三 中欧連邦の構成
  • 四 中欧関税同盟の提唱
  • 五 連邦主義の歴史哲学・政治哲学
  • 六 連邦主義とドイツ
  • 七 「他者」の問題 ロシア、アメリカ、ユダヤ人
  • 八 小括 フランツの両義性
  • 第四節 二〇世紀のなかのフランツ
  • 第五節 フランツの遺産
  • 第三章 「中欧」の夢と現実 フリードリヒ・ナウマンの『中欧論』とその反響
  • 第一節 ナウマンと「中欧」
  • 一 『中欧論』の位置と意義
  • 二 経歴 キリスト教社会主義から政治的自由主義へ
  • 三 第一次大戦以前のナショナリズムと二重君主国観
  • 四 『中欧論』の成立
  • 第二節 「中欧論』の検討
  • 一 「戦争の果実」
  • 二 戦後国際秩序の展望
  • 三 「中欧」の実現に向けて
  • 四 「中欧史」の構築 ナウマンと歴史の問題
  • 五 「中欧」の拡大 『ブルガリアと中欧』を中心に
  • 六 小括 ナウマンとドイツ・ナショナリズム
  • 第三節 『中欧論』の反響
  • 一 反響の理由
  • 二 反響の諸相
  • 三 小括 『中欧論』のインパクト
  • 第四節 ナウマンの遺産
  • 第四章 「ヨーロッパ合衆国」から「広域秩序」まで ヴァイマル共和国期・ナチス期における「中欧」の分岐………
  • 第一節 戦間期における「中欧」の位相
  • 一 戦後国際秩序と「中欧」
  • 二 先行研究の陥穿
  • 第二節 「中欧」から「ヨーロッパ合衆国」へ ヴィルヘルム・ハイレの欧州統合思想
  • 一 ハイレの位置と意義
  • 二 ハイレと欧州協調連盟
  • 三 ハイレの「ヨーロッパ合衆国」構想
  • 四 ハイレの遺産
  • 第三節 第三帝国下の「中欧」の運命 カール・シュミットの広域秩序論
  • 一 シュミットの広域秩序論をめぐって
  • 二 広域秩序論の再構成
  • 三 シュミットが予示したもの
  • 終章 「中欧」から「ヨーロッパ」へ? 結論と展望
  • 一 本書の知見
  • 二 「中欧」の視座とドイツ・ナショナリズムの重層性
  • 三 地域とナショナリズムをめぐって
  • 四 現代ドイツと欧州統合への展望
  • あとがき

製品情報

製品名 中欧の模索 ドイツ・ナショナリズムの一系譜
著者名 著:板橋 拓己

著者紹介

著:板橋 拓己(イタバシ タクミ)

1978年生まれ。政治学者。成蹊大学法学部教授。
北海道大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。専門は、国際政治史、ヨーロッパ政治史。
著書に、『中欧の模索』『アデナウアー 現代ドイツを創った政治家』『黒いヨーロッパ』『現代ドイツ政治』(共著)『歴史のなかの国際秩序観』(共著)『国際政治史』(共著)など、
訳書に、ジャック・ル・リデー『中欧論 帝国からEUへ』(共訳)アンネッテ・ヴァインケ著『ニュルンベルク裁判』ヤン=ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』アンドレアス・レダー『ドイツ統一』などがある。

オンライン書店で見る