内容紹介
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目次
- 緒言
- 一 本書の立場 二 いわゆる「影響論」について 三 中国の近世と朱子学 四 本書の構成など
- 第一部 朱子学まで 北宋期の儒教とその展開
- 第一篇 周惇頤「太極図」の考察
- 第一章 太極図の形成 儒佛道三教をめぐる再検討
- 一 伝授の系譜について 二 図象の由来をめぐって 1 道教 三 図象の由来をめぐって 2 佛教 四 太極図の思想的由来 五 太極図と道教理論 第二位の図象をめぐって
- 第二章 太極図・図説の浸透と変容
- 一 象数易学 二 道教 三 佛教
- 第二篇 士大夫の思潮
- 第一章 「洪範」と宋代政治思想の展開 災異説と皇極概念
- 一 天人関係論 漢代災異説の克服 二 究極的政治理念としての「皇極」
- 第二章 晁説之について 考証学と佛教信仰のあいだ
- 一 考証の学 二 佛教信仰
- 第二部 朱子学の思想
- 第一篇 朱子学の基本概念
- 第一章 道学の聖人概念 その歴史的位相
- 一 道学における聖人可学論 二 玄学と道学 聖人観と顔囘像 三 「聖人可学」の歴史的考察 四 気質変化論と玄学
- 第二章 理の思想 朱子学と魏晉玄学
- 一 朱熹における理 二 魏晉玄学における理 小結 理・命・気
- 第三章 朱熹の鬼神論と気の論理
- 一 自然哲学における鬼神 二 祭祀における鬼神 三 気の概念といわゆる「破綻説」について
- 第二篇 易学の理論と世界観
- 第一章 朱熹の象数易学とその意義
- 一 『周易本義』所載の易図について 二 『易学啓蒙』 三 象数易の意義
- 第二章 『周易参同契考異』の考察
- 一 制作の経緯 二 制作の理由 三 『周易参同契考異』の理論 四 その意義
- 第三篇 朱子学の方法
- 第一章 重層的な知 朱熹窮理論の位相
- 一 窮理の方法 二 表裏精粗 三 清朝考証学と禅と
- 第二章 格物窮理のゆくえ 朱熹以後における二つの方向
- 一 朱熹の格物窮理説と二程 二 朱熹の実証学 三 格物窮理の展開1 内的認識 四 格物窮理の展開2 外的(知的)認識 五 格物窮理の展開3 イエズス会士と格物窮理
- 第三章 居敬前史
- 一 居敬について 二 敬と礼 三 敬と古代士君子の行動様式
- 第四章 静坐とは何か
- 一 静坐の諸思想 四つのタイプ 二 朱熹における静坐 三 静坐における坐り方 危坐・正坐・端坐 四 「亀山門下相伝の指訣」と朱熹 小結 静坐その後
- 第四篇 政治実践とその思想
- 第一章 朱熹の政治思想
- 一 地方行政の治績 二 租税の減免と差役法の改善 三 富農豪右批判 四 経界法をめぐって 五 政治と公正な理
- 第二章 朱熹の中央権力批判
- 一 王淮批判 救荒政策と唐仲友弾劾をめぐって 二 留正批判 経界法をめぐって 三 趙汝愚批判 〓廟問題をめぐって 結びにかえて 慶元黨禁など
- 第三部 朱子学雑纂
- 第一章 朱熹の事跡に関する新資料 武夷山、福州鼓山の題名石刻
- 第二章 標点本『朱子語類』について
- 第三章 アメリカの宋代思想研究
- 一 "Neo-Confucianism" の語をめぐって 視角の反省 二 研究の紹介
- 後記 研究文献一覧
製品情報
製品名 | 朱子学の新研究(東洋学叢書) 近世士大夫の思想史的地平 |
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著者名 | 著:吾妻 重二 |