本書は現代に対するもっとも絶望的な診断である。しかしこれは光明に転ずる可能性を秘めた絶望である。著者は「問題の核心は権力である。未来の文化活動はこの点をめぐって展開され、これの解決にこそ一切が、生存か死滅かが賭けられている。」と述べ、高い精神的視点にたって進むべき道を探求する。真摯で正統的なキリスト教思想家の歴史観の真髄。
【目次より】
著者のまえがき
中世における存在意識と世界像
近代的世界像の成立
近代的世界像の解体と来たるべきもの
訳注
訳者のあとがき
ロマーノ・グァルディーニの著作目録
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