近代啓蒙批判とナチズムの病理 カール・シュミットにおける法・国家・ユダヤ人

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近代啓蒙批判とナチズムの病理 カール・シュミットにおける法・国家・ユダヤ人
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内容紹介

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目次

  • 序 近代の病理とシュミット
  • 目次
  • 第一章 シュミットの思想の基盤 法学と文芸の接点から
  • 一 シュミットの家庭環境と修学時代
  • 二 風刺書『影絵』(一九一三年)について
  • (1) シュミットの風刺文
  • (2) 「影絵」の内容概観
  • 三 風刺文「ブリブンケン」(一九一八年)の内容とその意義
  • (1) 「ブリブンケン」の具体的内容
  • (2) 「ブリブンケン」の思想史的意義
  • 第二章 ヴェーバーとシュミット 学問論の相克
  • 一 シュミットのヴェーバーに対する知的接触
  • 二 「職業としての学問」(一九一七年)の成立事情
  • 三 「職業としての学問」の論点
  • 四 「職業としての学問」とシュミットの学問論
  • 五 初期シュミット(一九一〇~一八年)の思想の核
  • 六 「職業としての学問」の五つの論点とシュミットの「ブリブンケン」『政治的ロマン主義』
  • 第三章 ヴェーバーとシュミット 政治論の相克
  • 一 シュミットの『政治的なものの概念』とヴェーバー
  • "二 シ ュミット『政治的なものの概念』の四つの論点とヴェーバー"
  • 三 シュミットの議会主義・民主主義観とヴェーバー
  • (1) ヴェーバーにおける平等選挙権の意味
  • (2) ヴェーバーの平等観念のシュミットヘの批判的受容
  • (3) シュミットの独裁論とナチズムヘの道
  • (4) ヴァイマール憲法第四八条第二項とシュミット ヴェーバーからの離陸
  • (5) 「全権委任法」(一九三三年)とシュミット 独裁から指導ヘ
  • (6) 平等観念と人民投票的指導者民主制 シュミットにおける「カリスマ」の受容をめぐって
  • 第四章 ナチス安楽死計画とシュミット 法史的社会史的視角から
  • 一 生命の価値とシュミットの「価値の専制」(一九五九年)
  • 二 ナチス安楽死計画(一九三九~四五年)の事実の概要
  • 三 ナチス安楽死計画の前史
  • (1) ニーチェ、ヴェーバー、シュミットの安楽死をめぐる発言
  • (2) ニーチェの発言とその時代潮流(一九世紀末~二〇世紀初頭)
  • (3) ヴェーバーの発言とその時代潮流(一九一〇~二〇年代)
  • (4) シュミット『政治的なものの概念』における発言とその時代潮流(一九三〇年代)
  • 四 「安楽死」の法制化をめぐって 司法省と総統官房
  • (1) 司法省の対応
  • (2) 「安楽死」法案
  • (3) ナチス安楽死計画と法治国家の問題性 ヴェーバー、シュミット、フレンゲル、ノイマンの理論について
  • 第五章 反ユダヤ主義とシュミット 法・国家・ユダヤ人
  • 一 研究史的前提
  • 二 シュミットの反ユダヤ主義的発言
  • (1) 「自由の憲法」(一九三五年)
  • (2) 大学教官会議「法学におけるユダヤ主義」(一九三六年)での発言
  • (3) リヴァイアサン論文(一九三八年)
  • 三 シュミットの反ユダヤ主義的思考の要因
  • (1) 普遍的要因(宗教的反ユダヤ主義)
  • (2) パーリアとしてのユダヤ人 ヴェーバー・シュミット・アーレント
  • 結び 近代啓蒙批判とその教訓
  • あとがき
  • 初出論文一覧

製品情報

製品名 近代啓蒙批判とナチズムの病理 カール・シュミットにおける法・国家・ユダヤ人
著者名 著:佐野 誠

著者紹介

著:佐野 誠(サノ マコト)

1954年生まれ。奈良教育大学名誉教授。中央大学法学部卒業、京都大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。専門は、基礎法学 西洋法制史。
著書に『ヴェーバーとナチズムの間』『ヴェーバーとリベラリズム』『新版「生きるに値しない命」とは誰のことか』(編著)『ヴェーバーとリベラリズム』などがある。

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