ヒュームにおける正義と統治 文明社会の両義性

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ヒュームにおける正義と統治 文明社会の両義性
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内容紹介

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目次

  • 凡例
  • 目次
  • 序章 文明社会と両義性
  • 第一部 文明社会の発展 正義をめぐる思考の系列
  • 第一章 正義 道徳論における文明社会の結合原理
  • 第一節 自然法学の伝統とヒュームの正義論
  • 第二節 ヒュームにおける正義の形成過程 非契約論的な「規約主義」
  • 第三節 ヒュームの正義概念の特質 状況依存的な可変性
  • 第二章 商業発展 経済論における文明社会発展の法則性の解明
  • 第一節 商業発展の物質的側面 経済の自律的な発展メカニズム
  • 第二節 商業発展の文明論的側面 知識と道徳性、法と制度の洗練
  • 第三節 商業発展の道徳的側面 正義と商業の相互連関
  • 第三章 自由の擁護 国内政治に関する文明化認識の展開
  • 第一節 法学的な自由 文明論的解釈におけるヒューム政治論の核心
  • 第二節 国制論的な自由 ヒューム政治論に関する近年の解釈から
  • 第三節 二つの解釈の異同と検討されるべき諸問題
  • 第四章 国際的な調和 対外政策に関する文明化認識の含意
  • 第一節 「ヨーロッパ共通の文明化」の視点
  • 第二節 国際的な正義形成の理論的可能性
  • 第三節 ヨーロッパ諸国間における商業の相互依存関係
  • 第二部 政治社会の安定 統治をめぐる思考の系列
  • 第五章 統治 道徳論におけるもう―つの結合原理
  • 第一節 統治に関する規約の基本的な特徴 『人間本性論』第三巻から
  • 第二節 統治に関する規約の構造 『道徳原理の研究』および『道徳・政治・文芸論集』から
  • 第三節 正義と統治の衝突可能性と統治優先のロジック
  • 第六章 自由から権力へ 国内政治に関する統治の論理の展開
  • 第一節 ヒュームにおける自由概念の重層性
  • 第二節 権力と自由の「規則性」に関する考察
  • 第三節 自由をめぐる両義的な評価
  • 第七章 勢力均衡 対外政策に関する統治の論理の含意
  • 第一節 勢力均衡概念をめぐる理解
  • 第二節 世界君主政論と勢力均衡論の関係について
  • 第三節 論説「勢力均衡について」の読解
  • 第四節 勢力均衡論と国際間正義の相互関係について
  • 第八章 公債累増 経済論における統治の論理とその帰結
  • 第一節 勢力均衡政策と経済論説の軍事的含意
  • 第二節 商業社会において公債累増が生じる基本的構造
  • 第三節 商業発展と公債累増
  • 第四節 公債累増の帰結と自然死の意味
  • 終章 ヒュームの二元的社会認識とその含意
  • あとがき
  • 参考文献

製品情報

製品名 ヒュームにおける正義と統治 文明社会の両義性
著者名 著:森 直人

著者紹介

著:森 直人(モリ ナオヒト)

社会思想史研究者。高知大学准教授。京都大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科経済システム分析専攻博士課程修了。博士。専門は、経済思想など。
著書に、『ヒュームにおける正義と統治 文明社会の両義性』『越境スタディーズ 人文学・社会科学の視点から』(共著) などがある。

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