首相の権力 日英比較からみる政権党とのダイナミズム

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首相の権力 日英比較からみる政権党とのダイナミズム
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内容紹介

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目次

  • 序章 問題の所在 日英比較分析の視座から
  • はじめに
  • 第一節 強力な英国の首相、脆弱な日本の首相? 第二節 一九七〇年代における石油危機 第三節 本書の特徴と構成
  • 第一部 首相職を位置づける 政党政治と執政政治との間
  • 第一章 首相の権力とは何か 政党政治と執政政治との間に位置する首相職
  • 第一節 首相研究の系譜 権力資源分析と首相・政権党関係のシステム・レベル分析 第二節 権力と制度 第三節 プリンシパル・エージェント理論と首相が携わる二つの「ゲーム」 第四節 首相の権力を説明する 第五節 首相研究と比較事例分析 第六節 結論
  • 第二章 首相と執政府中枢 一九七〇年代における日英両国の政府内調整メカニズム
  • 第一節 組織、ネットワーク、調整 第二節 執政府中枢と調整 第三節 首相の側近たち 第四節 関係省庁 第五節 結論
  • 第三章 首相を「操縦」する 一九七〇年代における政権党組織の比較分析
  • 第一節 プリンシパル・エージェント理論からみる地位維持ゲーム 第二節 総裁/党首の選出と審査 第三節 政権党による政府内政策決定への関与とコントロール 第四節 政権党の凝集性 非公式集団の党内配置 第五節 結論
  • 第二部 首相の権力を検証する 比較事例分析
  • 第四章 委任とコントロール エドワード・ヒースと保守党(一九七三年一〇月~一九七四年一月)
  • 第一節 地位維持ゲーム 主流派連合の形成と周辺化された批判勢力 第二節 対外政策 親アラブ政策とEEC内における石油融通 第三節 財政政策 「成長へのダッシュ」政策の終わりと歳出削減 第四節 国内石油政策 「模様眺め」戦略から労働週三日制へ 第五節 結論
  • 第五章 競合するエージェントたち 田中角栄と自民党(一九七三年一〇月~一九七四年一月)
  • 第一節 地位維持ゲーム 対抗リーダーの取り込みと自律的な閣僚たち 第二節 対外政策 中東政策の明確化 第三節 財政政策 積極財政から歳出削減への政策転換 第四節 国内石油政策 石油二法案の作成 第五節 結論
  • 第六章 分裂する政権党・分裂する内閣 ジェームズ・キャラハンと労働党(一九七六年四月~一九七七年一一月)
  • 第一節 地位維持ゲーム 党内亀裂を反映する「オールスター・キャスト」の内閣 第二節 対外政策 EEC内における石油融通スキーム 第三節 財政政策 IMF危機と大規模歳出削減 第四節 国内石油政策 北海油田開発政策 第五節 結論
  • 第七章 党内抗争の激化と閣内の平和 大平正芳と自民党(一九七八年一二月~一九八〇年五月)
  • 第一節 地位維持ゲーム 激化する党内抗争と閣内への対立の遮断 第二節 対外政策 イラン問題と第二次石油危機 第三節 財政政策 財政再建と一般消費税導入の試み 第四節 国内石油政策 シーリング・プライス政策の採用とインフレ対策 第五節 結論
  • 終章 議院内閣制と首相の権力
  • 第一節 執政府中枢研究と政党組織論の接点 第二節 変化する議院内閣制 第三節 権力の創出とコントロール
  • あとがき
  • インタヴュイー一覧・参考文献一覧

製品情報

製品名 首相の権力 日英比較からみる政権党とのダイナミズム
著者名 著:高安 健将

著者紹介

著:高安 健将(タカヤス ケンスケ)

1971年生まれ。政治学者、成蹊大学法学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科を経て、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスにて博士号取得。専門は、比較政治学、政治過程論。
著書に、『首相の権力 日英比較からみる政権党とのダイナミズム』などがある。

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