フロイトとベルクソン

講談社学術文庫
フロイトトベルクソン
フロイトとベルクソン
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内容紹介

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目次

プロローグ
小林秀雄の声を聴いたこと/直覚された二人の関係

第I章 生
同時代人/誕生の頃/修学時代/無意識・心の基体の発見/ユングという体験/ミンコフスキーの精神病理学/晩年/再び、直覚された二人の関係に焦点を合わせる

第II章 夢
記憶の円錐体について/ベルクソンの「夢」の講演/『夢解釈』の裏側の世界/冥界への歩み、果てしなく/快原理のもろさ/刺激保護膜の無機物的性質/快原理の/夢の「彼岸・前史」/涅槃原理のほうへ/無意識から、無意識へ/ベルクソンという覚醒

第III章 抑 圧
ベルクソンの思索と「抑圧」メカニズム/抑圧されたものとエスについて/生命のダブル・バインド/円錐体という意味過剰の渦動/「一ツの脳髄」から「感想」の破綻(終焉)へ/現実原理/快原理と円錐体、エロース/死の欲動とエス/シュレーバー語のダブル・バインド/円錐体の時間とエスの時間/無機物(フロイト)と物質(ベルクソン)と

第IV章 自 我
自我制作を企てるか否か/ベルクソンの精神病観/フロイトの自我(概念)制作の必然について/フロイトの企ての特質/中断された投射メカニズム研究/投射(Projektion)から企て(projet)へ/オイフェミスムス/アナクロニスムに発する投射のメカニズム/記憶の円錐体と投射メカニズム

第V章 進 化
ベルクソンと進化/死後の霊魂の不滅について/トルストイの『イワン・イリッチの死』を再読する/『イワン・イリッチの死』と正宗白鳥/弛緩(extension)の至福(Seligkeit)/フロイトと退化/反復

エピローグ――エスが企てる

文献一覧
学術文庫版あとがき
人名索引

製品情報

製品名 フロイトとベルクソン
著者名 著:渡辺 哲夫
発売日 2025年03月13日
価格 定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-06-538783-2
通巻番号 2860
判型 A6
ページ数 352ページ
シリーズ 講談社学術文庫
初出 本書は、2012年に岩波書店より刊行されました。学術文庫への収録にあたり、文献を最新のものに変えるなど、若干の訂正を加えています。

著者紹介

著:渡辺 哲夫(ワタナベ テツオ)

1949年、茨城県生まれ。東北大学医学部卒業(医学博士)。精神科医。専門は、精神病理学。主な著書に、『創造の星』、『〈精神病〉の発明』(以上、講談社選書メチエ)、『二〇世紀精神病理学史』、『祝祭性と狂気』ほか。
主な訳書に、ダニエル・パウル・シュレーバー『ある神経病者の回想録』(講談社学術文庫)、ジークムント・フロイト『モーセと一神教』ほか。

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