「哲学で解くニッポンの難問」既刊・関連作品一覧

哲学で解くニッポンの難問

解けない問題はない!
団塊世代芥川賞作家がフツーの人々の抱える人生の不安にとりくんだ60の結論

Q.テレビの前でごろごろしている夫の姿を見ると病気になりそうです。――60歳・主婦
A.お気の毒です。それ以外言いようがありません。しかしあきらめないでください。
Q.末期ガンを宣告されました。どうすればいいでしょうか。――70歳・自営業
A.まずは「死ぬための準備」ができることを喜びましょう。
Q.子どもが自分の世話をしてくれるか心配です。――67歳・企業顧問
A.厚かましい願望です。子どもは“他人”です。
Q.妻が先に亡くなったらどうして生きていけばいいのでしょうか。――68歳・商店経営
A.これは解決すべき問題ではなく、決断すべき問題です。
Q.子どもが引きこもっていて社会に出ていかないのです。――52歳・農業
A.若者にとって生きづらい時代になりました。
Q.最近、妻がセックスを拒否します。どうしてでしょうか。――60歳・嘱託社員
A.理由は明白。あなたとセックスしたくないだけです。
Q.戦後65年、日本人が失ったものはなんでしょう。――65歳・無職
A.無言で社会を支えていた共同体の機能です。
Q.ほんとうに霊魂は存在しないのでしょうか。――48歳・会社員
A.存在しません。
Q.どんな趣味をもてばいいのでしょうか――58歳・会社員
A.趣味は「仕事」に匹敵するものです。
Q.天国とか極楽といったものはないのですか。――45歳・派遣
A.ありません。