ポスト戦後日本の知的状況

講談社選書メチエ
ポストセンゴニホンノチテキジョウキョウ
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ポスト戦後日本の知的状況
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内容紹介

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目次

はしがき


1 本書が設定する問題
2 この問題設定の個人的な動機
3 探究の性質、その限界
4 時代区分
5 アプローチ
6 個人的な系譜

第I章 与次郎
はじめに
1 与次郎の知的資質
2 この知的資質をもたらす要因
3 与次郎とクリティック
4 与次郎の射程――サンクロニクな平面

第II章 戦前期(一八九五―一九四五年)
はじめに
1 那美さんの夫
2 与次郎の先駆者
3 与次郎世代
4 一九一〇年代の信用状況
5 一九一〇年代の知的状況
6 一九一〇年代の与次郎――浮出の諸相
7 一九一〇年代の与次郎――内向もしくは浮出の遷延
8 一九二〇年代以降の信用の状況
9 新しい路線の国内制覇
10 一九二〇年代以降の知的状況――組織化の進展
11 一九二〇年代以降の知的状況――思考の形態 その一
12 一九二〇年代以降の知的状況――思考の形態 その二
13 一九二〇年代以降の知的状況――思考の形態 その三
14 一九二〇年代以降の知的状況――思考の形態 その四
15 一九二〇年代以降の知的状況――まとめ

第III章 戦後期(一九四五―七〇年)
はじめに
1 戦後期の信用状況
2 一個の原点
3 原点においてクリティックが直面した問題
4 市民社会の構築
5 実証主義の動向
6 戦後日本のマルクス主義とクリティック不全の間の関係
7 戦後「アジア主義」の両義性

第IV章 ポスト戦後期I(一九七〇―九五年)
はじめに
1 PPWにおける信用の状況
2 大学の状況
3 潜在的エネルギーの蓄積
4 クリティック解消の快感
5 実証主義批判の萌芽とその混乱
6 解体の主要な一撃
7 実証主義派生流の迷い込み
8 歯止めの不在

第V章 ポスト戦後期II(一九九五―二〇二〇年)
はじめに
1 信用の状況
2 大学の状況
3 壊滅を前にして
4 イデオローグから取り巻きへ
5 土塁の構造的な弱さ
6 クリティック牙城の窮乏化
7 新しい動向へのすり寄り
8 基幹クリティックの風化
9 ニッチへのランドマーク
10 ニッチへの投機、その代表的ジャンル
11 一元的投機目標希求の屈折
12 苛立ちの屈折
13 二〇二〇年に見える知的風景




文献一覧
おわりに

製品情報

製品名 ポスト戦後日本の知的状況
著者名 著:木庭 顕
発売日 2024年03月14日
価格 定価:2,420円(本体2,200円)
ISBN 978-4-06-535234-2
通巻番号 798
判型 四六
ページ数 368ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:木庭 顕(コバ アキラ)

1951年、東京都生まれ。歴史学者。
主な著書に、『政治の成立』、『デモクラシーの古典的基礎』、『法存立の歴史的基盤』(以上、東京大学出版会)、『憲法9条へのカタバシス』(みすず書房)、『誰のために法は生まれた』(朝日出版社)、『人文主義の系譜』(法政大学出版局)、『クリティック再建のために』(講談社選書メチエ)など。
主な訳書に、『モミッリャーノ 歴史学を歴史学する』(編訳、みすず書房)など。

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