内容紹介
目次
- はじめに
- 序章 なぜ、現在、技術は哲学の根本問題となるのだろうか?
- 1 技術と現代の生活
- 2 技術についての哲学/技術という観点からの哲学
- 第一章 人間にとって技術とは何か
- 1 哲学的人間学
- 2 プロメテウス神話
- 第二章 宇宙の秩序に従って生きる――プラトンと価値の問題
- 1 技術・経験・価値
- 2 精密な技術と精密でない技術
- 3 製作の技術と使用の技術
- 4 技術と自然
- 第三章 自然の模倣――古代:アリストテレス
- 1 プラトンとアリストテレス
- 2 アリストテレスの技術論
- 第四章 形の生産――中世:キリスト教
- 1 中世キリスト教のもとでの信仰と労働
- 2 中世ヨーロッパにおける技術の発展と技術観
- 3 自然の模倣からの脱却
- 第五章 自然の支配――近代:F・ベーコン
- 1 ベーコンの分かりにくさ
- 2 知は力なり
- 3 進歩の制度化
- 第六章 科学革命――近代科学の成立と技術の役割
- 1 科学革命とは何だったのか
- 2 「思考法の革命」
- 3 「実験法の革命」
- 4 「科学革命」の多様性
- 第七章 イデオロギーとしての科学と技術――近代のパラドックス
- 1 発明家と科学者の競争
- 2 科学と技術の制度的分離
- 3 近代のパラドックス
- 第八章 技術は科学の応用か――知識論の「技術論的」転回
- 1 応用科学説
- 2 「応用」の具体的過程
- 3 技術知の特有性
- 4 知識とその「応用」
- 第九章 技術と社会――技術決定論から社会構成主義へ
- 1 二つの逸話
- 2 技術決定論
- 3 社会構成主義の挑戦
- 第一〇章 技術の解釈学――変革可能性のために
- 1 技術/社会の二重側面説
- 2 技術の「解釈学」
- 第一一章 技術の創造性と設計の原理
- 1 「共同行為者」としての技術
- 2 技術の「他者性」
- 3 「未知の応用」としての技術
- 第一二章 フェミニスト技術論
- 1 フェミニズムの観点から
- 2 「非本質主義」のラディカリズム
- 第一三章 技術との新たな付きあい方を求めて――J・デューイとH・ヨナス
- 1 技術と倫理
- 2 応用倫理としての哲学
- 3 責任という倫理
- 終 章 技術・事故・環境――福島第一原子力発電所事故からの教訓
- 1 福島第一原子力発電所の事故
- 2 「想定外」「「原子力村」「安全神話」
- 3 「想定外」をめぐる解釈の争い
- 4 技術・事故・環境
- 補論 日本における技術哲学――西田幾多郎、三木清、戸坂潤
- 1 技術論論争
- 2 西田幾多郎
- 3 三木清
- 4 戸坂潤
- 引用・参考文献
- 索引
製品情報
製品名 | 技術の哲学 古代ギリシャから現代まで |
---|---|
著者名 | 著:村田 純一 |
発売日 | 2023年09月11日 |
価格 | 定価:1,441円(本体1,310円) |
ISBN | 978-4-06-533232-0 |
通巻番号 | 2782 |
判型 | A6 |
ページ数 | 384ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書の原本『技術の哲学』は、2009年に岩波テキストブックスとして刊行されました。なお、文庫化に際し、新たに終章を書き下ろし、その他全体に加筆修正を施しています。 |
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