内容紹介
ブッダ、ダーウィン、霊魂、クオリアと、宗教、進化論、心理学、哲学、脳科学まで分野横断で人類共通の悩み、怖さに迫る。すると見えてきたのは、すべてが幻想!? という最先端脳科学の衝撃の結論。しかし、そんな理屈だけでは「怖い」は克服できない。本書では、自殺や東洋思想、幸福学などをとおし、人が「死」をいきいきとした「生」へと還元する7つのルートを示す。新たな死生観が身につく現代日本人のための必読書。
人間以外の動物は死を恐れない。なぜ人間は「死ぬのが怖い」のか?
「脳と心」の最前線では「死」とは一体どう説明されるのか?
はたまたブッダ、ダーウィン、霊魂、クオリアと、宗教、進化論、心理学、哲学、脳科学まで分野横断で人類共通の悩み、怖さに迫る。すると見えてきたのは、すべてが幻想!? という最先端脳科学の衝撃の結論。しかし、そんな理屈だけでは「怖い」は克服できない。著者は、科学技術も人間も社会もシステムという視座で捉え問題解決に取り組む。そこから幸福学の第一人者として活躍、脳の無意識研究でも先鞭をつけてきた。本書では、自殺や東洋思想、幸福学などから、人が「死」をいきいきとした「生」へと還元する7つのルートを示す。興味しんしんのうちに新たな死生観が身につく現代日本人のための必読書。
村上憲郎氏(元グーグル米国本社副社長兼グーグル日本法人代表取締役社長)絶賛!
「主著『脳はなぜ「心」を作ったのか』で、独自の「受動意識仮説」を易しく解説してくれた前野教授が、今度はその仮説を使って「死」について易しく網羅的に解説してくれました。「死が怖い」人も「死が怖くない」人も「死」について考える上では、必読でしょう。」
*本書は2013年1月に小社より刊行された『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』を文庫化したものです。
目次
- プロローグ――自分という存在の孤独
- 第一章 人はなぜ死ぬのが怖いのか?
- 脳科学、進化生物学などでどこまでわかるか
- 第二章 死後の世界や霊魂は存在しないのか?
- 宗教の死生観を科学的に考える
- 第三章 死ぬのが怖くなくなる方法がある
- 死の統合学、システムデザイン・マネジメント学
- 第四章 ルート1「お前はすでに死んでいる」
- 心は幻想だと理解する道
- 第五章 ルート2「自殺は悪か?」
- すぐ死ぬことと後で死ぬことの違いを考える道
- 第六章 ルート3「人生は〇・一八秒」
- 自分の小ささを客観視する道
- 第七章 ルート4「死の瞬間は存在するか?」
- 主観時間は幻想だと理解する道
- 第八章 ルート5「あなたというメディア」
- 自己とは定義の結果だと理解する道
- 第九章 ルート6「達人へのループを描け」
- 幸福学研究からのアプローチ
- 第十章 ルート7「いい湯だな♪」
- リラクゼーションと東洋思想からのアプローチ
- エピローグ――死ぬのは怖くない
- 文庫版エピローグ――死ぬのは怖くない(右脳編)
製品情報
製品名 | 霊魂や脳科学から解明する 人はなぜ「死ぬのが怖い」のか |
---|---|
著者名 | 著:前野 隆司 |
発売日 | 2017年08月18日 |
価格 | 定価:902円(本体820円) |
ISBN | 978-4-06-281727-1 |
判型 | A6 |
ページ数 | 304ページ |
シリーズ | 講談社+α文庫 |
初出 | 本書は2013年1月に小社より刊行された『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』を、文庫化したものです。 |
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