闘うための哲学書

講談社現代新書
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闘うための哲学書
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内容紹介

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目次

  • はじめに
  • 一冊目 『饗宴』プラトン(前四二七~前三四七年) 愛するとはどういうことか?
  •  新橋の飲み屋のサラリーマンたちは哲学を実践している!?/エロスとは完璧なものを求めるエネルギーか/人は死ぬという厳然たる原理から生まれるエロス
  • 二冊目 『ニコマコス倫理学』アリストテレス(前三八四~前三二二年) 善く生きるとはどういうことか?
  •  現実主義者アリストテレス/共同体と友愛/何が善かは共同体が決める/いま、アリストテレスの倫理学が注目される理由/理想を語るより人間を取り巻く条件を重視せよ
  • 三冊目 『方法序説』ルネ・デカルト(一五九六~一六五〇年) 私とは誰か?
  •  近代哲学はここから始まった/すべてを疑った先に残った私の意識/自我から出発したことの弊害/われわれはいまでもデカルトを超えていない/自己啓発書、人生論としても読める哲学書
  • 四冊目 『リヴァイアサン』トマス・ホッブズ(一五八八~一六七九年) 国家とは何か?
  •  社会契約説で国家の暴力の独占を説明/自らの権利を王に委ねるということ/社会契約とは強者との支配‐服従契約/民主主義国家成立の原理に遡る
  • 五冊目 『統治二論』ジョン・ロック(一六三二~一七〇四年) 自分の財産は自分のものか?
  •  私有財産の保護から見た社会契約説/国家なくして法と権利は守られるのか/貨幣と国家が諸悪の根源?
  • 六冊目 『社会契約論』ジャン=ジャック・ルソー(一七一二~七八年) 死刑は必要か?
  •  人民自らが支配する社会をイメージした社会契約説/死刑を肯定するロジック/全体意志と一般意志/一般意志を抽出するのは政府か
  • 七冊目 『国家論』バールーフ・デ・スピノザ(一六三二~七七年) なぜいじめはなくならないのか?
  •  人間はとるに足らない存在というところから出発する哲学/人間はもともといじめをする存在か?/解決策は処罰か啓蒙か/権力が取り締まれるのは人間の行為まで
  • 八冊目 『永遠平和のために』イマヌエル・カント(一七二四~一八〇四年) 戦争はなくせるのか?
  •  国家連合による平和構想/カントはなぜ世界政府を構想しなかったのか?/公用語採用か母語で決定することを重視するか/悪しき理想主義/利己心から実現する理想
  • おわりに

製品情報

製品名 闘うための哲学書
著者名 著:小川 仁志 著:萱野 稔人
発売日 2014年11月19日
価格 定価:1,100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-06-288290-3
通巻番号 2290
判型 新書
ページ数 400ページ
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:小川 仁志(オガワ ヒトシ)

小川仁志(おがわひとし)
1970年生まれ。哲学者。徳山工業高等専門学校准教授。京都大学法学部卒業。名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。専門は公共哲学。「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。『はじめての政治哲学』(講談社現代新書)他著書多数。

著:萱野 稔人(カヤノ トシヒト)

萱野稔人(かやの・としひと)
1970年生まれ。哲学者。津田塾大学教授。パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)。哲学に軸足を置きながら現代社会の問題を幅広く論じる。現在、朝日新聞社「未来への発想委員会」委員、朝日新聞書評委員、衆議院選挙制度に関する調査会委員などを務める。『国家とはなにか』(以文社)、『ナショナリズムは悪なのか』(NHK出版新書)他著書多数。

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