内容紹介
日本のシェークスピア論のパラダイムを批判し、明晰な論理と思考の下に、新しい「マクベス」像を描く、初期秀抜エッセイ「マクベス論」をはじめ、秀作『マルクスその可能性の中心』につながる、その明視力の圧倒的展開を収録。
目次
- マクベス論―意味に憑かれた人間
- 夢の世界―島尾敏雄と庄野潤三
- 私小説の両義性―志賀直哉と嘉村礒多
- 歴史と自然―鴎外の歴史小説
- 寒山拾得考
- 薮の中
- 小説の方法的懐疑
- 人間的なもの
- 平常な場所での文学
- 場所と経験
- 生きた時間の回復
- 時代との結びつき
- 淋しい「昭和の精神」
- ものと概念
- 自作の変更について
製品情報
製品名 | 意味という病 |
---|---|
著者名 | 著:柄谷 行人 |
発売日 | 2018年01月12日 |
価格 | 定価 : 本体1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-06-295515-7 |
判型 | 小B6 |
ページ数 | 352ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫ワイド |
初出 | 本書は、1989年10月に講談社文芸文庫より刊行された『意味という病』の版面を拡大したワイド版です。同書の底本には、1975年刊行の河出書房新社『意味という病』を使用しました。 |
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