小説の未来

講談社文芸文庫
ショウセツノミライ
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小説の未来
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内容紹介

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目次

  • 1 「両村上」の時代の終わり
  •  1 行く者と行かれる者の連帯――村上春樹『スプートニクの恋人』
  •  2 七合目での下山――村上龍『希望の国のエクソダス』
  • 2 九〇年代以降の小説家たち
  •  3 「先生」から「センセイ」へ――川上弘美『センセイの鞄』
  •  4 二重の底とポストモダン――保坂和志『季節の記憶』
  •  5 通俗と反・反俗のはざま――江國香織『流しのしたの骨』
  • 3 時代の突端の小説たち
  •  6 生の「外側のその向こう」――大江健三郎『取り替え子』
  •  7 言語・革命・セックス――高橋源一郎『日本文学盛衰史』
  •  8 脱ポストモダンの小説へ――阿部和重『ニッポニアニッポン』
  • 4 新しい小説のさまざまな展開
  •  9 その小さなもの(女性形)――伊藤比呂美『ラニーニャ』
  •  10 「毎日ぶらぶら遊んで暮らしたい」――町田康『くっすん大黒』
  •  11 想起される〈私〉で大人になること――金井美恵子『噂の娘』
  • 5 よしもとばななと一九九五年の骨折
  •  12 なぜ小説はお猿の電車を選ぶのか――吉本ばなな『アムリタ』
  • あとがき
  • 解説
  • 年譜

製品情報

製品名 小説の未来
著者名 著:加藤 典洋
発売日 2023年06月12日
価格 定価:2,640円(本体2,400円)
ISBN 978-4-06-531960-4
判型 A6
ページ数 448ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 本書は「一冊の本」2001年7月号~2003年10月号での連載「現代小説論講義」に大幅な加筆を行って刊行された『小説の未来』(2004年1月 朝日新聞社)を底本としました。

著者紹介

著:加藤 典洋(カトウ ノリヒロ)

加藤典洋(1948・4・1~2019・5・16)文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授となる。1985年、最初の評論集『アメリカの影』刊行。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞、98年、『敗戦後論』で伊藤整文学賞、2004年、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞を受賞。ほかに『日本風景論』『日本という身体――「大・新・高」の精神史』『戦後的思考』『日本人の自画像』『僕が批評家になったわけ』『太宰と井伏 ふたつの戦後』『村上春樹の短編を英語で読む 1979~2011』『人類が永遠に続くのではないとしたら』『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』『9条入門』『大きな字で書くこと』『オレの東大物語 1966-1972』『9条の戦後史』などの著書がある。

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