石坂洋次郎の逆襲

文芸(単行本)
イシザカヨウジロウノギャクシュウ
  • 電子あり
石坂洋次郎の逆襲
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内容紹介

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目次

   はじめに

  第一章 誰も彼をわかっていない
   1 折口の影
   2 無意識にして根底的な左翼批判
   3 驚くべき一貫性

  第二章 母系制をめぐって
   1 座標としての家族
   2 神話のベクトル
   3 エマニュエル・トッドの衝撃

  第三章 唯一無二の文士
   1 女が男を選ぶ物語
   2 大義と家
   3 ひとつの性格

  第四章 民俗学徒・石坂洋次郎
   1 宮本常一との共通性
   2 俯瞰する眼
   3 異族の論理

  第五章 男無用の世界
   1 津軽の気質
   2 女の行商
   3『青い山脈』の地層

  第六章 家族と性
   1 みや子のように巨大な女性
   2 モトコ・桜井にいたるまで
   3 妻、うら

  第七章 近親相姦へのまなざし
   1 観念と性が交叉する場所
   2 母と子
   3 聖なる快楽

  第八章 復活のとき
   1『ある告白』
   2 最後の作品
   3 石坂の見ていたもの

   むすびに

製品情報

製品名 石坂洋次郎の逆襲
著者名 著:三浦 雅士
発売日 2020年01月30日
価格 定価:2,970円(本体2,700円)
ISBN 978-4-06-518601-5
判型 四六変型
ページ数 306ページ
初出 「東奥日報」2017年7月29日~2018年5月19日(毎週土曜日朝刊文化面に43回にわたって連載)。単行本化にあたって大幅に削除・加筆し、章節と小見出しを付して再構成しました。

著者紹介

著:三浦 雅士(ミウラ マサシ)

三浦雅士(みうら・まさし)
1946年生まれ。1970年代、「ユリイカ」「現代思想」編集長として活動。1980年代に評論家に転じ、文学、芸術を中心に執筆活動を展開。その間、舞踊への関心を深め、1990年代には「ダンスマガジン」編集長となり、94年からは別冊として思想誌「大航海」を創刊。2010年、紫綬褒章を受章。12年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。著書に、『私という現象』、『主体の変容』、『メランコリーの水脈』(サントリー学芸賞受賞)、『寺山修司ーー鏡のなかの言葉』、『小説という植民地』(藤村記念歴程賞受賞)、『身体の零度』(読売文学賞受賞)、『バレエの現代』、『考える身体』、『批評という鬱』、『青春の終焉』(伊藤整文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ』、『出生の秘密』、『漱石 母に愛されなかった子』、『人生という作品』、『孤独の発明 または言語の政治学』など多数。

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