天皇と芸能

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内容紹介

10世紀初頭の『古今和歌集』から500年続いた二十一代の勅撰和歌集を縦糸に、天皇による多彩な和歌の活動を解説。また、古今伝受などによる近世の和歌の復興と近代への継承を明らかにする。さらに今様の後白河院、琵琶の後鳥羽院、後深草院など芸能王の生涯を辿り、秘曲伝受と中世の天皇権威との密接な関係を解明。立花の後水尾院、茶の湯の後西院など天皇の諸芸愛好と日本の伝統文化の起源を究明するシリーズ最終巻。


10世紀初頭の『古今和歌集』から500年続いた二十一代の勅撰和歌集を縦糸に、古代、中世の天皇による多彩な和歌の活動を解説。戦乱を越えて、古今伝受などによる近世の和歌の復興と近代への継承がいかに実現されたかを明らかにする。また、今様の後白河院、琵琶の後鳥羽院、後深草院など芸能王の系譜を辿り、秘曲伝受と中世の天皇権威との密接な関係を解明。立花の後水尾院、茶の湯の後西院など天皇の諸芸愛好と日本の伝統文化創世の歴史をたどる。日本史を天皇から読み直す刮目のシリーズ「天皇の歴史」全10巻ついに完結!

目次

  • 第一部 天皇と和歌――勅撰和歌集の時代  渡部泰明
  • はじめに――『百人一首』の中の天皇
  • 第一章 王朝和歌の成立 
  • 1『古今和歌集』の切り開いたもの
  • 2 三代集の世界
  • 3 拡大する和歌世界
  • 4 和歌における虚構と現実
  • 5 中世和歌の胎動
  • 第二章 中世和歌の展開
  • 1 新古今和歌の達成
  • 2 和歌における伝統の定立
  • 3 和歌の対立
  • 4 武家の進出
  • 5 室町時代の和歌
  • 第二部 芸能王の系譜 阿部泰郎
  • はじめに――芸能王の面影・花山院の肖像
  • 第一章 芸能王の登場――声わざの帝王・後白河院
  • 1 天皇の芸能空間――『禁秘抄』をめぐって
  • 2 雑芸の王としての後白河院
  • 第二章 芸能王の確立――琵琶の帝王・後鳥羽院
  • 1 天皇による芸能の場
  • 2 帝器としての琵琶の確立と秘曲伝受
  • 3 琵琶の王権の絶頂と「亡国の声」  
  • 第三章 両統迭立のなかの芸能――後深草院と後醍醐天皇
  • 1 後深草院と亀山天皇兄弟の秘曲伝受  
  • 2 収奪される秘曲――後醍醐天皇  
  • おわりに 芸能王の終焉 
  • 第三部 近世の天皇と和歌 鈴木健一
  • はじめに――古典の復権  
  • 第一章 宮廷歌壇の充実
  • 1 後水尾天皇の古今伝受まで  
  • 2 譲位まで  
  • 3 寛永の詠歌活動  
  • 4 歴代天皇への思い  
  • 第二章 後水尾院をとりまく人々
  • 1 中院家の役割  
  • 2 禅との関係  
  • 3 指導者として  
  • 4 さまざまな和歌  
  • 第三章 歌壇の存続
  • 1 後水尾院皇子・皇女の時代  
  • 2 近代短歌への架橋  
  • 第四部 近世の天皇と芸能 松澤克行
  • プロローグ  
  • 第一章 天皇と学問・和歌
  • 1 第一御学問  
  • 2 和歌とのはざまで  
  • 3 天皇の文庫  
  • 第二章 天皇の茶の湯
  • 1 近世以前の天皇と茶  
  • 2 茶の湯との接触  
  • 3 茶の湯の享受  
  • エピローグ  
  •   
  • 年表  
  • 歴代天皇表
  • 天皇系図

製品情報

製品名 天皇と芸能
著者名 著:渡部 泰明 著:阿部 泰郎 著:鈴木 健一 著:松澤 克行
発売日 2011年11月29日
価格 定価:2,860円(本体2,600円)
ISBN 978-4-06-280740-1
判型 四六変型
ページ数 422ページ

著者紹介

著:渡部 泰明(ワタナベ ヤスアキ)

(わたなべ・やすあき)一九五七年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。上智大学助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は和歌文学。主な著書に『中世和歌の生成』(若草書房)、『和歌とは何か』(岩波新書)、編著に『秘儀としての和歌――行為と場』(有精堂出版)などがある。

著:阿部 泰郎(アベ ヤスロウ)

(あべ・やすろう)一九五三年生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻は中世の宗教文芸。主な編著書に『守覚法親王と仁和寺御流の文献学的研究』(勉誠社)、『湯屋の皇后――中世の性と聖なるもの』『聖者の推参――中世の声とヲコなるもの』(名古屋大学出版会)など。

著:鈴木 健一(スズキ ケンイチ)

(すずき・けんいち)一九六〇年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。日本女子大学教授を経て、現在、学習院大学文学部教授。専攻は江戸時代(近世)の文学、詩歌史。主な著書に『近世堂上歌壇の研究』『江戸古典学の論』(以上、汲古書院)、『江戸詩歌史の構想』(岩波書店)、『古典詩歌入門』(岩波書店)などがある。

著:松澤 克行(マツザワ ヨシユキ)

(まつざわ・よしゆき)現在、東京大学史料編纂所助教。専攻は日本近世史。主な論文に「公武の交流と上昇願望」(深谷克己・堀新編『権威と上昇願望』吉川弘文館)、「寛永文化期における九条家文庫点描」(『文学』第一一巻第三号)、「『天皇皇族実録』の編修事業について」(『史境』第五三号)などがある。

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