「級友が綴る明仁親王」既刊・関連作品一覧

級友が綴る明仁親王

著者は、司馬遼太郎が『坂の上の雲』で活写した明石元二郎の孫であり、幼稚園から75年、皇太子時代にはその涙と笑いを、天皇になってからは美智子皇后との覚悟と誓いをおそばでつぶさに見つづけた。
戦時下、学習院初等科の5~6年には疎開のため沼津・日光へ。中等科では、アメリカからやってきたヴァイニング夫人のもと英語の授業を受ける。高等科の3年間は馬術部で同じ釜の飯を。そして、大学は別の道をあゆむことになるが、その時も皇太子の教育参与だった小泉信三博士を共に師と仰ぐ。天皇のプライベートまでを知る数少ない級友の一人である。
興味をひかれるエピソードの数々。たとえば、終戦間際の皇太子擁立秘密計画。昭和天皇・香淳皇后と暮らした水入らずの3日間。学習院の先輩・三島由紀夫への思い。美智子皇后との皇室改革