「伏見宮─もうひとつの天皇家」既刊・関連作品一覧

伏見宮─もうひとつの天皇家

 昨今、皇位継承問題でさかんに言及される「旧皇族」とはいったいいかなる存在か?
「昭和22年10月に臣籍降下(皇籍離脱)した11宮家」というのでは正解の半分でしかありません。正解のもう半分(より重要な半分)は「大正天皇の皇子である秩父、高松、三笠の三宮家(直宮)以外の宮家であり、それらはすべて伏見宮系皇族である」です。こうした初歩的な事柄を押えないままに、あれこれ論ずる向きもあるようですが、すべては「事実」を知ることからはじめるべきです。
 伏見宮家と天皇家との血縁は、実はきわめて遠く、その分岐は南北朝時代までさかのぼらなければなりません。世襲親王家として中世から近世まで独自の位置を占めた伏見宮系皇族。その存在は、幕末の動乱を経て近代天皇制国家の成立後、徐々に数と重みを増し、変質してゆきます……。彼らと明治・大正・昭和天皇との関係はどのようなものだったのか、維新の元勲、重臣たちは宮さまたちの行状をどう見ていたのか……。
 本書は、皇族・華族研究に打ち込んできた著者の、研究の集大成として世に問う企画です。皇室問題に関心のある方ならば必読の書といえましょう。