来たるべき内部観測 一人称の時間から生命の歴史へ

講談社選書メチエ
キタルベキナイブカンソクイチニンショウノジカンカラセイメイノレキシヘ
  • 電子あり
来たるべき内部観測 一人称の時間から生命の歴史へ
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

おすすめの本

目次

  • はじめに
  • 第I章 アーサー・プライアーの謎
  •  1 論理に訴える
  •  2 観測に訴える
  •  3 時制の変換を司る今現在
  •  4 決定性を担う一人称
  • 第II章 量子論からの決定性
  •  1 経験を記述すること
  •  2 観測量と観測値
  •  3 量子絡みをもたらす
  •  4 一人称の立ち上げ
  •  5 相対状態の現れ
  •  6 三人称を超える一人称の行為体へ
  • 第III章 熱力学からの一人称
  •  1 断熱過程を見直す
  •  2 フーリエの熱伝達則:再訪
  •  3 持続する物質交換へ
  •  4 熱力学現象が支える行為体
  • 第IV章 一人称行為体からの量子論
  •  1 持続する内部観測体
  •  2 持続する化学反応へ
  •  3 循環物質が担う親和性
  •  4 指標としての循環物質
  •  5 分子再生を容認する量子過程
  •  6 反事実条件法からの肯定性
  •  7 持続を担う条件付き確率
  • 第V章 インフォメーション──抽象から具体へ
  •  1 時間の与格
  •  2 時の流れとその同一性
  •  3 抽象から具体をもたらす時の流れ
  •  4 時制変換を司るインフォメーション
  •  5 連続性と離散性の統合
  •  6 予期をともなうインフォメーション
  • 第VI章 意識を操ること
  •  1 統合する意識
  •  2 今、ここからの予期
  •  3 三人称現在形を超える今
  •  4 進行形と完了形との統合
  • 第VII章 時制をまたぐ脳
  •  1 ベイズの主観を支える物理過程
  •  2 因果作用と能動性
  •  3 抽象に随伴する具体
  •  4 イメージをもたらす運動
  • 第VIII章 生命の起源にたどりつく
  • 終 章 持続する今をもたらす親和性
  • あとがき

製品情報

製品名 来たるべき内部観測 一人称の時間から生命の歴史へ
著者名 著:松野 孝一郎
発売日 2016年05月11日
価格 定価:1,815円(本体1,650円)
ISBN 978-4-06-258626-9
通巻番号 623
判型 四六
ページ数 256ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:松野 孝一郎(マツノ コウイチロウ)

1940年生まれ。1971年、マサチューセッツ工科大学物理学科博士課程修了。長岡技術科学大学名誉教授。専門は、生物物理学・内部観測理論。主な著書に、『プロトバイオロジー──生物学の物理的基礎』(東京図書、1991年)、『内部観測──複雑系の科学と現代思想』(共著、青土社、1997年)、『カオス』(共著、青土社、1997年)、『アフォーダンス』(共著、青土社、1997年)、『内部観測とは何か』(青土社、2000年)ほか。

オンライン書店で見る