リュシス 恋がたき

講談社学術文庫
リュシスコイガタキ
リュシス 恋がたき
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内容紹介

「友愛について」という副題をもつ『リュシス』は、初期から中期への移行期の作品と推定される。ここでは、老年期にさしかかったソクラテスが、美少年リュシスとその友人メネクセノスを相手に「友」とは何か、「友愛」とは何かを論じていく。この主題は「誰かが誰かを愛するとき、どちらがどちらの友になるのか」という問いを追求していく形で展開され、対話がアポリアーに陥ったことを宣言したところで閉じられる。本作は、のちにアリストテレスの友愛論の土台となったように、今日まで広く読み継がれている。
この主題は、もう一篇の『恋がたき』に連なる。偽作との説も根強くある本作であるが、「哲学について」という副題を冠されているように、「知を愛すること」としての「哲学(ピロソピア)」という主題は、「愛すること」という根本的な問題を介して『リュシス』につながっている。同じように二人の少年にスポットライトがあてられる本作は、真作か偽作か、という問題とは別に、味読する価値を十分にそなえたものである。
「愛すること」で貫かれた二つの対話篇、初の文庫版新訳!

目次

  • リュシス(田中伸司 訳)
  •  訳 註
  • 恋がたき(三嶋輝夫 訳)
  •  訳 註
  • 解 説
  • 文献表
  • 訳者あとがき
  • 関連地図
  • 関連年表

製品情報

製品名 リュシス 恋がたき
著者名 著:プラトン 訳:田中 伸司 訳:三嶋 輝夫
発売日 2017年12月12日
価格 定価 : 本体700円(税別)
ISBN 978-4-06-292459-7
判型 A6
ページ数 168ページ
シリーズ 講談社学術文庫

著者紹介

著:プラトン(プラトン)

前427-347年。古代ギリシアの哲学者。代表作に『ソクラテスの弁明』、『クリトン』、『ラケス』、『饗宴』、『国家』など。

訳:田中 伸司(タナカ シンジ)

1960年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。現在、静岡大学教授。専門は古代ギリシア哲学・倫理学。著書に『対話とアポリア』、訳書にミヒャエル・エルラー『プラトン』(共訳)。

訳:三嶋 輝夫(ミシマ テルオ)

1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。元青山学院大学教授。専門は倫理学・ギリシア哲学。著書に『規範と意味』ほか、訳書にプラトン『ラケス』、『アルキビアデス クレイトポン』ほか。

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