内容紹介
1945年8月9日、長崎に投下された原爆によって、絶望が始まった。しかし、長い時間の末に、被爆者たちにも、一筋の光が見えた。もう悲劇を繰り返さないように。祈りの短篇集。
ーー8月9日、長崎で被爆した人たちの苦悩が始まった。生と死の狭間を体験し、未来への絶望との闘いの日々に、彼らは、時の流れで癒されていったのであろうか。自らの足跡を確かめ、振りかえり見つめ続けた著者が、いつかその運命を希望へと繋げていく……。3月11日を経験した、すべての日本の人々に捧げる、林京子の願いと祈りを込めた、短篇集。
※本書は、『谷間』(講談社刊 1988年1月)『希望』(講談社刊 2005年3月)を底本としました。
目次
- 雛人形
- 収穫
- ぶーらんこ ぶうらんこ
- ほおずき提灯
- 希望
- 幸せな 日日
製品情報
製品名 | 希望 |
---|---|
著者名 | 著:林 京子 |
発売日 | 2012年08月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290165-9 |
判型 | A6 |
ページ数 | 240ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 「谷間」(講談社刊 1988年1月)「希望」(講談社刊 2005年3月)を底本とし、多少ふりがなを加え、著者による加筆訂正をおこなった。 |
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