近代アジアの啓蒙思想家

講談社選書メチエ
キンダイアジアノケイモウシソウカ
  • 電子あり
近代アジアの啓蒙思想家
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

はじめに――啓蒙思想は「過去のもの」か?

序章 啓蒙思想の誕生と明治日本
1 アジアを「文明化」する思想
2 福沢諭吉――アジア啓蒙思想の先駆者

第一章 ヨーロッパは革命の賜物だ 〈中国〉陳独秀と胡適
1 儒教への抵抗と孫文の限界
2 民主主義と科学――陳独秀の反骨
3 アメリカとの協調――胡適の台湾支持

第二章 それは私の一生の望みです! 〈インドネシア〉カルティニとハッタ
1 オランダの植民地教育と「文明化」
2 「留学組」の独立運動――ハッタの民主主義
3 民族覚醒の母――カルティニが見た光

第三章 われわれの人生は、枯木に行く手を塞がれている 〈インド〉ネルーとガンディー
1 カースト制度とイギリス支配
2 反近代西欧文明――ガンディーの論理
3 誇りあるインドの発見――「文明家」ネルー

第四章 残念ながら、私はわが国に生まれた 〈朝鮮・ベトナム・タイ・シンガポール・トルコ〉
1 朝鮮の「挫折」した近代化改革――朴泳孝・兪吉濬・尹致昊
2 ベトナムの儒学知識人――ファン・ボイ・チャウ、ホー・チ・ミン
3 王朝国家タイの立憲革命――チュラロンコン、ピブーン
4 シンガポール「イギリスか、中国か」――リム・ブーンケン、タン・カーキー
5 イスラーム国家トルコの近代化――ムスタファ・ケマル

終章 一身にして二生を経るが如く――近代アジアの共通体験
1 近代アジアの自立運動と日本
2 啓蒙思想と現代アジア

製品情報

製品名 近代アジアの啓蒙思想家
著者名 著:岩崎 育夫
発売日 2021年07月15日
価格 定価:1,870円(本体1,700円)
ISBN 978-4-06-524177-6
通巻番号 752
判型 四六
ページ数 248ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:岩崎 育夫(イワサキ イクオ)

1949年、長野県生まれ。立教大学文学部卒業。アジア経済研究所地域研究第一部主任調査研究員、拓殖大学国際学部教授などを歴任。主な著書に『リー・クアンユー―西洋とアジアのはざまで』(岩波書店)、『物語 シンガポールの歴史―エリート開発主義国家の200年』『アジア近現代史――「世界史の誕生」以後の800年』(中公新書)、『アジア政治とは何か―開発・民主化・民主主義再考』(中公叢書)、『アジアの国家史―民族・地理・交流』(岩波現代全書)、『世界史の図式』(講談社選書メチエ)、『入門 東南アジア近現代史』(講談社現代新書)などがある。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る